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仙台は攻守で新戦力奮闘も…

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[3.9 J1第2節 鹿島3-2仙台 カシマ]

 ベガルタ仙台は新戦力が奮闘したが、白星には結びつかなかった。この日は新潟から加入したCB石川直樹が開幕戦に続き2試合連続で先発。鹿島はディフェンスラインの背後へボールを落とすなどスピード勝負を仕掛けてきていたが、石川はスペースへのボールに対してスピードに乗って突進してくるダヴィの目前で頭でカットし、オープンスペースでボールを持たれても距離を詰めてクロスをニアサイドでブロックする。後半開始直後はサイドをケアしようとした石川不在の中央を破られて2失点したが、セットプレー・スピード勝負でも注目FWに対抗し、相手に自由にシュートを打たせなかった。

 一方、攻撃面ではC大阪から仙台移籍後初出場を果たしたMFヘベルチがFWウイルソンのゴールをアシストした。ベンチスタートだったヘベルチは投入3分後の後半22分、クリアボールをPAで拾うと、左サイドからボールを運び、ハーフウェーラインを越えた所で中央へ進路を取りながらスルーパス。DF間を通す完ぺきなラストパスで抜け出したウイルソンが左足で追撃ゴールを決めた。

 負傷者が続出する中で新戦力が印象的なプレーを見せた。敗れたものの、彼らの奮闘や出番を得た若手の経験を次につなげたいところ。ヘベルチは「負けてしまったんですけど、試合の内容から見ても悪くなかった。顔を上げて初勝利を目指していきたい」。次は勝利に貢献する。

[写真]仙台は石川(右)がダヴィに対向するなど好守も見せていたが…

(取材・文 吉田太郎)

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