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3戦未勝利の磐田DF駒野「自分たちのダメなところで失点している」

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[3.16 J1第3節 横浜FM2-1磐田 日産ス]

 試合内容が悪いわけではないが、結果が伴わない。16日の横浜FM戦に1-2で敗れて、今季の通算成績が1分2敗となったジュビロ磐田は、そんなジレンマに陥っている。1得点を挙げたMF山田大記は「(内容は)悪くはないことはやって感じていますけど、結果は紙一重のもの。勝ちとらなければいけないものなので、勝てていないことは自分たちの力不足。反省して、修正していかないと、なんとなく悪くないからとズルズル行くのは一番悪いこと」と警鐘を鳴らした。

 開始5分で、MF駒野友一のクロスからFW金園英学が決定的なヘディングシュートを放つなど、試合の入り方は悪くなかった。「どっちにもチャンスがあった中で、自分たちの不得意なセットプレーという形から、入れられてしまったので。すぐ同点に追いつきましたが、それを改善していかなければいけないし、良い形で戦えなかったと思います」と、唇を噛む。

 試合終盤には、一人少なくなりながらも、チャンスをつくっていた。横浜FMのMF中村俊輔も、「相手が一人少なくなっていなかったら、どうだったか」と話している。だが、駒野は「自分たちの形というところで、チーム全員の意思統一ができていません」と、問題が根深いと指摘する。「今年から両サイドを高くしてやっているわけなので、もう少しサイドに(パスを)振ることで4バックを開かせたり、中に(クサビのボールを)打ち込むことで、相手のSBを絞らせるとか。そういう形をもっと狙っていかなければいけないと思います」と続けた。

 チームとして、どう相手の守備を崩していくか、駒野は共通認識を持つ必要性を口にした。だが、W杯最終予選のヨルダン戦の日本代表にも選出されているため、チームを離れることになる。「気持ちを切り替えて、この試合でW杯出場が決められるようにアウェーでも自分たちのサッカーをやることを第一に考えたいです」と、懸命に気持ちを切り替えた。

(取材・文 河合拓)

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