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武富、八反田がJ1初ゴール、湘南と清水は勝ち点1分け合う

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[3.16 J1第3節 湘南1-1清水 BMWス]

 J1第3節の湘南ベルマーレ清水エスパルス戦は、前半21分にFW武富孝介の移籍後初ゴールによって湘南が先制したが、清水は後半18分にMF八反田康平が同点ゴール。90年生まれの2選手がJ1初ゴールを決めた一戦は1-1で引き分けた。

 3シーズンぶりに復帰したJ1で1分1敗の湘南は、熊本から加入したFW武富孝介がJ1初先発。一方、前節、横浜FMに0-5で完敗した清水は先発4人を入れ替え、筑波大から加入した新人FW瀬沼優司と2年目の八反田を今季初先発させた。

 清水は前半12分、左SB吉田豊がPAへボールを送ると、右中間の瀬沼が中央へ折り返し、MF村松大輔が決定機を迎える。だが湘南はDF宇佐美宏和が素晴らしいカバーリングを見せて失点の危機を阻止。逆に21分、ホームチームが先制点を奪う。右サイドタッチライン際で浮き球をコントロールしたMF菊池大介が鋭いターンでDFを振りきり、GKとディフェンスラインの間へラストパスを送る。ニアサイドで反応した武富のコントロールはやや前方へ流れたように映ったが、背番号28は右サイドの角度のほとんどない位置から右足一閃。ニアサイドへ豪快な一撃を突き刺して先制点をもたらした。

 昨季熊本でJ2・14得点をマークしている武富のJ1初ゴールで先制した湘南は、23分にも抜け出したFWキリノが決定機を迎えるが、これは清水GK林彰洋がストップ。逆に清水は八反田の中央突破などで反撃すると、42分には吉田の左クロスからFWバレーがバイシクルショットを放つ。さらに前半アディショナルタイムにはバレーが左サイドで空中戦を競り勝ち、PAへ走りこんだ瀬沼が決定的な左足シュートへ持ち込んだ。

 前半を0-1で終えた清水はハーフタイムにアフシン・ゴトビ監督から「チャンスはつくれている。恐れるな。顔を上げろ。自分たちを信じて団結して行こう!」と送り出された後半、八反田のJ初ゴールで同点に追いついた。18分だ。清水はDFカルフィン・ヨン・ア・ピンが右ロングスロー。これはクリアされたものの、敵陣中央で拾った吉田がPAへループパスを入れると、湘南のGKとDFが交錯し、こぼれ球にいち早く反応した八反田が反転しながら右足シュートをねじ込み、1-1とした。

 湘南は後半37分、抜群のスピードでヨン・ア・ピンの前に強引に入り込んだキリノが決定機を迎えるが、清水GK林がビッグセーブ。チャンスを逃した後の38分には、清水MF石毛秀樹の突破を手を使って止めたDF島村毅が2枚目の警告を受けて退場してしまう。

 数的優位を得た清水は吉田や石毛からクロスボールが入るが、菊池を左SBへ下げて対応した湘南はPAで守備陣が必死に跳ね返す。清水は後半49分にも右SB河井陽介の絶妙なクロスを交代出場のFW伊藤翔が頭で合わせたが、これもGK阿部伸行の胸におさまり、1-1で試合終了。ともに今季初勝利を挙げることはできなかった。

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