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清水期待の2年目・八反田、初ゴールも喜び少なく「それどころではなかった」

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[3.16 J1第3節 湘南1-1清水 BMWス]

 FW柿谷曜一朗(現C大阪)やMF水沼宏太(現鳥栖)、DF鈴木大輔(現柏)らとともにU-17日本代表として07年U-17W杯を戦った経歴を持つ清水エスパルスMF八反田康平が、プロ2年目で初ゴールを挙げた。清水は1点を追う後半18分、DFカルフィン・ヨン・ア・ピンが右サイドからロングスロー。一度は湘南DFにクリアされたものの、こぼれ球を拾った左SB吉田豊がPAへボールを放り込むと、相手守備陣の乱れからこぼれたボールを八反田が振り向き様に右足でゴールへねじ込んだ。

 この日はトップ下として今季初先発。鹿児島中央高(鹿児島)から筑波大を経て昨年清水入りしたMFは持ち味の正確なパス、ボールタッチに加えて果敢な中央突破を見せるなどゴールを目指した。そしてチームに勝ち点1をもたらす初ゴール。それでも清水によると、八反田は「(自身の)初ゴールは喜ぶだろうと思っていたが、それどころではなかった。チームが勝たなければ意味が無い。後半の押しこんだ場面でしっかりとチャンスを決めること。ゴール前での精度を意識して練習からやっていきたい」と気を引き締めた。

 プロ1年目の昨年はナビスコ杯準決勝2試合と決勝で先発出場したほか、J1でも9試合連続で先発出場するなど、終盤はポジションを確保していた。プロ2年目の今年は背番号が16から7となるなどクラブの期待は大きい。今季初先発で初ゴールをマークした「ゲームを操るオレンジの羅針盤」が、まだ未勝利のチームにまずは初白星をもたらす。

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