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奥山が古巣・千葉から同点弾!鳥取が無敗守る

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[3.20 J2第4節 千葉1-1鳥取 フクアリ]

 J2第4節のジェフユナイテッド千葉ガイナーレ鳥取戦は、前半23分にFW谷澤達也のゴールによってホームの千葉が先制したが、鳥取は後半16分に元千葉のMF奥山泰裕が同点ゴールを決めて1-1で引き分けた。

 今季1勝1分1敗で8位の千葉と2勝1分で2位につけている鳥取との一戦。千葉は3試合連続で同じ先発メンバーを組んでホームゲームを戦った。一方、鳥取は、契約により、移籍元である千葉と対戦する全ての公式戦に出場しないこととなっているFW久保裕一が欠場。今季2ゴールのストライカーを欠いたが、前節水戸戦で得点したFW岡本達也が鳥取加入後初先発した。

 序盤は千葉が低い位置からゆっくりとポゼッションする展開。ただ、中盤、最終ラインの2本のラインでしっかりとブロックをつくる鳥取はスペースを与えない。そしてボールを奪うと、動き出し速く尾崎瑛一郎武田英二郎の両SBが攻撃参加するなど、スピーディーな攻撃を繰り出した。

 それでも、ボールを支配する千葉が先制する。23分、右サイドのMFジャイールが鮮やかな足技でDFをかわしてクロス。ゴール前のこぼれ球をコントロールした谷澤が右足シュートをゴール左隅へ流し込み、リードを奪った。

 千葉はさらに33分にもジャイールが強烈な右足ミドル。前半終了間際にもジャイールの左CKからファーサイドのDF山口智の放ったヘディングシュートがゴールを捉えた。主導権を握って攻めた千葉だが、鳥取はGK杉本拓也が好セーブを見せるなど追加点を許さない。

 0-1で前半を折り返した鳥取は後半、MF田中雄大の左足ミドルや左CKからDF柳川雅樹が放ったヘディングシュートで反撃。そして16分、元千葉のMFが古巣へ渾身の一撃を見舞う。PAでこぼれ球を拾った奥山が切り返しから左足を振りぬくと、ボールはGKの指先を抜けてゴール右隅へ吸い込まれた。
 
 東北学院大から08年に千葉入りし、ジェフリザーブズでもプレーした奥山は同点弾の後も鋭い突破で千葉を苦しめる。一方、追いつかれた千葉は19分、谷澤が鋭い反転から左足シュートを放つもGK杉本が対応。37分には縦パスでFWケンペスが抜け出しかけたが、鳥取は柳川とDF柳楽智和が必死の守備を見せてシュートを打たせない。 

 引いて守る鳥取に対してなかなか効果的な攻撃をすることのできない千葉。逆に鳥取は42分に40歳の元日本代表MF岡野雅行をピッチへ送り出して勝ち点3を狙う。勝ち越すことはできなかったものの、千葉に2点目を与えなかった鳥取が今季無敗を守った。

 古巣からゴールを奪った鳥取・奥山は試合後「トラップした瞬間からイメージできていて、イメージ通りに入ってくれてよかった」。試合後は同じく元千葉の武田と千葉サポーターに挨拶。黄色いスタンドから大きな拍手を送られていた。

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