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今季初スタメンで決勝弾!柏FW田中「これを機に量産していく」

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[3.30 J1第4節 柏3-1大分 柏]

「サブ組で腐らずにやってきてよかった」。決勝点となる柏の2点目をあげたFW田中順也は、ミックスゾーンで安堵の表情を見せた。

 優勝した11年はリーグ戦で13得点を記録。強烈なシュートを放つ左利きのストライカーとして注目を集め、ザッケローニ監督の目にもとまって日本代表に選出された。昨シーズンは31試合に出場しながらも5得点にとどまり、13得点をあげたFW工藤壮人にエースストライカーの座を明け渡すかたちに。さらに、今シーズンは広州恒大からFWクレオが加入し、ポジション争いは最激戦区となった。

「サブ組でずっとプレーしていたんですけど、(藤田)優人と2人で結果を出そうと言っていた」。同じく新加入のDFキム・チャンスにポジションを奪われていたDF藤田優人と、活躍の機会を虎視眈々と狙っていたという。田中の得点をアシストしたのは、他ならぬ藤田だった。藤田は本来の右サイドバックではなく、左サイドバックとしての出場だったが、利き足ではない左足のクロスで田中のヘディング弾をお膳立てした。「練習どおりのかたちだった」と田中と藤田は声を揃えて手応えを語った。

 田中の代名詞と言えば左足での強烈なシュートだが、この試合で拝むことはできなかった。得点はニアサイドに飛び込んでのヘディングシュートだった。181cmと長身ではないが、じつはヘディングが強く、ロングボールのターゲットになっている。それでも、左足でのシュートへの思いは強い。「左足の強引なゴールを早く決めたい」

 今シーズン初のスタメンで、見事ゴールという結果を残した田中。「これを機に量産していく。今年も優勝争いをしたいし、自分が(チームを)引っ張っていくつもりでやる」。入団4年目、新たな思いを胸に、ゴール量産を誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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