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J1デビューでPKストップの甲府GK河田、「満足感はない」

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[3.30 J1第4節 川崎F1-1甲府 等々力]

 PKストップも満足することはできなかった。J1初出場初先発となったヴァンフォーレ甲府のGK河田晃兵は1-0の後半20分、PKという絶体絶命のピンチにFWレナトのキックを横っ飛びでセーブ。しかし、同43分に同点ゴールを決められ、チームを今季初勝利に導くことはできなかった。

「満足感はない。勝ち点3が欲しかったし、何としても勝ちたかった。悔しい気持ちが大きい」。引き分けの結果を悔やんだ河田だが、PKではスーパーセーブを見せた。レナトがゴール左を狙ったキックを右手でパンチング。「スカウティングでは逆だったけど、直感、感覚で。ボールを置かれて、ちょっと考えたらあっちの気がした」と、読み勝った。

 河田は福岡大から10年にG大阪に入団。しかし、出場機会に恵まれず、昨季は福岡に期限付き移籍し、J2で10試合に出場した。今季から期限付きで甲府に加入。リーグ戦は開幕から3試合、ベンチを温めたが、20日のナビスコ杯・清水戦(1-1)、23日の同・横浜FM戦(0-2)とゴールを守ると、この日も公式戦3試合連続でGK荻晃太をベンチに追いやって先発した。

 J1初出場にも「ナビスコ杯もJ1も僕としては変わらない。ナビスコ杯も相手はJ1。3試合目のイメージで入った」と冷静にプレー。「GKはなかなかチャンスがめぐってこないポジション。いつチャンスが来ても準備していないといけないし、今日チャンスをもらって、思い切ってやろうと思った」。結果は引き分けでも、確かな存在感を見せたJ1デビュー戦。荻との正GK争いは今後さらに白熱しそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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