beacon

未勝利対決は東京Vが圧勝! 岐阜は6戦連続無得点に…

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.31 J2第6節 東京V3-0岐阜 味スタ]

 J2は31日、各地で第6節を行い、味の素スタジアムでは東京ヴェルディFC岐阜が対戦した。試合開始早々の3分にFW高原直泰のゴールで先制した東京Vは、前半のうちに2点を追加した。後半の終盤に東京Vは速攻からチャンスをつくったが、追加点は挙げられず。それでも3-0で快勝し、三浦泰年監督の下で嬉しい初白星を挙げた。一方の岐阜は今季未勝利どころか、未得点。後半ロスタイムにはDFデズモンドが2枚目のイエローカードを受けて退場となるなど、次節にも不安を残す結果になっている。

 開幕から4分1敗と勝利のない東京Vは、24日の熊本戦(1-1)と同じスターティングイレブンで試合に臨んだ。同じくここまで未勝利(2分3敗)の岐阜は、前節の徳島戦(0-1)から2人を変更。MF森安洋文と出場停止のFWファビオに代わり、MF服部年宏が今季初先発、出場停止明けのMF李漢宰も先発に名を連ねている。
[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から攻勢の東京Vは、前半2分に高原の折り返しをMF西紀寛がシュートする。これは右に外れたものの、直後の3分に高原がDFのクリアーボールを胸トラップし、浮き球に対して左足を振り抜く。強烈なシュートが決まって、東京Vが今季無得点の岐阜から先制点を挙げた。

 その後も東京Vの攻勢は続く。前半17分には左サイドからMF常盤聡がクロス気味のボールをゴール前に入れると、これがそのまま決まって点差を広げる。同35分にも左サイドを突破したMF飯尾一慶が折り返したボールをファーサイドでフリーになっていた西がボレーで突き刺し、前半だけで3得点を挙げて岐阜を圧倒した。

 後半開始と同時に岐阜は、DF田中秀人に代えてFW中島康平を起用した。11分には、ようやく岐阜がチャンスをつくる。速攻からFW染矢一樹が最終ラインの裏を取ってシュートに持ち込んだが、戻って来たDFにブロックされてボールを枠に飛ばせなかった。

 東京Vのベンチも動く。後半15分、西に代えてMF石神直哉がピッチに送り出した。石神が左WBに入り、MF小池純輝が西のいたボランチに入った。18分に東京VはDF福井諒司がミドルシュートを打つと、ボールはGK時久の手を弾き、左ポストを叩く。同33分に東京Vは常盤をベンチに下げ、MF前田直輝を起用した。岐阜も35分にMF杉山新に代えて、MF清本拓己を投入する。

 後半36分には左サイドから石神が入れたクロスを、岐阜DFがハンド。これでFKを得ると高原が直接ゴールを狙ったが、ゴールマウスを捉えたボールはGK時久に弾かれた。これで得たCKから再び高原がヘッドでゴールを狙ったが、シュートはクロスバーを越えて行った。

 東京Vは後半41分にもMF小池純輝がPA内にボールを持ち込み、右足でシュートしたが、ボールは右サイドネットに外れた。同45分には交代出場した前田がクサビのボールを受けて反転し、シュートしたがボールを枠に飛ばすことはできなかった。さらにロスタイムには前田が速攻から抜け出したところをデズモンドがファウル。この日、2枚目のイエローカードを受けて、退場となってしまう。その直後にも高原が決定機を得たが、決められなかった。それでも最後まで岐阜にチャンスらしいチャンスをつくらせなかった東京Vが、力の差を見せつけて今シーズン初白星をあげている。

(取材・文 河合拓)

TOP