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長崎が横浜FCを破り、6試合連続無敗の4連勝!

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[4.17 J2第9節 横浜FC1-2長崎 ニッパ球]

 J2は17日に第9節を行い、前節今シーズン2勝目を挙げた横浜FCは、ホームに4位と好調のV・ファーレン長崎を迎えた。前半は長崎に押し込まれた横浜FCだが、無失点で凌ぎ切る。0-0で迎えた後半6分にFW大久保哲哉の2試合連続ゴールで横浜FCが先行した。しかし、DF西嶋弘之が負傷し、数的不利の後半17分にMF金久保彩にミドルシュートを決められてしまう。さらに同37分にはMF古部健太にゴールを許し、逆転された。反撃に出たい横浜FCだったが、DF森下俊が左足を負傷して10人になってしまう。このまま2-1で長崎が勝利し、リーグ戦4連勝を飾っている。

 横浜FCは14日の京都戦(1-0)と同じスターティングメンバーで試合に臨んだ。一方の長崎は前節の熊本戦(1-0)で退場し出場停止のDF下田光平に代わり、DF藤井大輔が4節ぶりにスタメンに復帰した。
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 立ち上がりは長崎が主導権を握る。左サイドのMF山田晃平を軸にチャンスをつくる。前半2分には山田が速攻からドリブルで仕掛け、ゴール前にボールを運ぶ。DFに当たってこぼれたボールをFW佐藤洸一がシュートしたが、ボールはGK柴崎貴広の正面を突いた。同7分にも左サイドでFKを得ると、DFのクリアーボールを拾ってFW小笠原侑生がシュートを放つがクロスバーを越えて行った。

 その後もセカンドボールを回収する長崎が、横浜FCを押し込む展開が続く。前半26分にも右サイドに開いた小笠原からの折り返しを佐藤がシュートに持ち込んだが、DFに体を寄せられた佐藤のシュートは右へ外れて行った。

 横浜FCのファーストシュートは前半39分だった。FW黒津勝が倒されてFKを得ると、松下裕樹が直接ゴールを狙った。シュートは壁を越えてゴールへ飛んだが、右ポストに嫌われて得点を挙げることはできなかった。同42分に横浜FCは左サイドからMF佐藤謙介が入れたボールを大久保がヘッドで折り返す。PA内で受けた松下が反転からシュートに持ち込んだが、ボールはGK金山隼樹の正面に飛んだ。このまま0-0で前半を折り返した。

 後半に入り、横浜FCは大久保を左にCFを黒津に変更する。これが当たった。後半6分、右サイドで佐藤が縦に入れたボールを受けたMF武岡優斗が深くえぐって、折り返す。ファーサイドに飛び込んだ大久保がヘッドで合わせてゴールに突き刺した。これで勢いづいた横浜FCは、7分にも佐藤のパスから黒津が抜け出し、DFを抜ききる前にシュート。ゴールマウスを捉えたが、GK金山に阻まれた。

 後半9分には長崎の高木琢也監督が動く。佐藤に代えて古部を起用し、山田を右サイドに回した。横浜FCはDF西嶋弘之が高い位置を取ることで、山田を押し込む。しかし、同17分に西嶋が負傷し、ピッチ外に出る。松下をCBに置き凌いでいた横浜FCだが、MF小野瀬康介が交代の準備をしているときに、金久保にゴールを許した。

 後半24分には両ベンチが動く。横浜FCは寺田に代えてMF中里崇宏を起用。対する長崎は小笠原を下げて、MF前田悠佑を投入した。直後の26分、長崎は松下の縦パスをカットし、速攻からチャンスを得るが、水永のシュートはGK柴崎に弾かれた。同28分にも長崎は右サイドから折り返すと、逆サイドのMF岩間雄大にパスが通る。ボールを受けた岩間は中に切れ込みシュートしたが、ミートしきれずにボールはGK柴崎にキャッチされた。

 横浜FCの山口素弘監督は後半32分に最後の交代枠を使う。大久保に代えてFW田原豊を起用した。同36分には長崎も山田を代えて、FW松橋章太を起用して、交代カードを使い切った。同37分、その松橋が左サイドでボールを持つと、オーバーラップした古部にパス。古部は角度のない位置から左足でシュートを打つと、これが左ポスト、GK柴崎の背中に当たってゴールに転がり込んだ。

 1点を追う形になった横浜FCだが、森下が負傷してしまう。交代枠を使い切っていたため、10人での戦いを強いられた。ボールを保持し、反撃に出ようとする横浜FCだが、長崎の選手たちは最後までハードワークを続けて、隙を与えない。このまま長崎が逃げ切り2-1で勝利。4連勝で6試合無敗としている。

 一方の横浜FCは今シーズン、ホームで未勝利が続いており、試合後は選手とサポーターがもみ合いになるなど、後味の悪い結果になった。
(取材・文 河合拓)

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