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シュート3本で2得点の水戸が3連勝…J初の兄弟監督対決は弟に軍配

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[4.21 J2第10節 北九州0-2水戸 本城]

 Jリーグ初の兄弟監督対決となった試合は、弟の柱谷哲二監督率いる水戸ホーリーホックが前後半合わせてシュート数3本で2点を奪い、兄・柱谷幸一監督のギラヴァンツ北九州に2-0で勝利した。水戸は3試合連続の完封勝利で3連勝。一方の北九州は3連敗と明暗を分けた。

 互いに慎重な立ち上がりを見せた試合は、北九州が最初にチャンスを迎える。前半25分、DF田中優毅のクロスからMF森村昂太がシュート。DFがブロックしたこぼれ球を再び森村が狙ったが、今度はGK笠原昂史に弾き出された。同27分にはMF小手川宏基のクロスにFW大島秀夫が頭で合わせるが、惜しくもポストを直撃。決定機を逃してしまった。

 危ない場面を何とか守り抜いた水戸は前半38分に先制点を挙げる。MF内田航平とのワンツーからMF橋本晃司がミドルシュート。右のサイドネットに突き刺した。前半に放った唯一のシュートを得点につなげ、1-0で前半を折り返した。

 後半開始から北九州も反撃に出る。後半10分、FKから相手GKの中途半端なクリアをDF前田和哉が拾ってシュートを放つが、DFが体を張ってブロック。なおも攻める北九州は同23分、クロスのセカンドボールをMF八角剛史がミドルで狙ったが、ゴール左に外れた。

 一方の水戸は前半と同じように、相手の一瞬の隙を突いて効率よく追加点を奪った。後半26分、DF石神幸征のクロスに飛び込んだFW山村佑樹が右足で合わせ、2-0。試合終了間際のピンチにもGK笠原が好セーブを見せ、無失点で試合を終えた。

 J初の兄弟監督対決を制した水戸の柱谷哲二監督は「とてもうれしかった。天国の両親も喜んでくれていると思う。とても意義のあるゲームだった」とコメント。「3年後、北九州さんがJ1に上がって、水戸もJ1に上がって、次はJ1で対決できればと思う。それまで何回戦わなきゃいけないか分かりませんが、夢を持って、将来は日本代表で監督、コーチとしてやれればと思います」と、兄弟としての夢も語った。

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