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「集中力を欠いた」柏が4失点大敗…“修正力"を発揮できるか

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[4.26 J1第8節 柏0-4大宮 柏]

「大宮を止める予定だった」。試合後にそう語った柏レイソルのMF田中順也だが、結果は今季最多失点での大敗を喫した。MF栗澤僚一は「崩されてやられたわけではない」と言うが、大宮はチャンスを確実にものにした。「集中力を欠いた」。柏のダブルボランチ、MF大谷秀和と栗澤は、揃って敗因を口にした。

“キング”MFレアンドロ・ドミンゲスが満を持して復帰した柏。対大宮3試合3得点の頼れるエースが戻ってきたこともあり、大宮の無敗記録を止めることにサポーターの期待も高まったが、ケガ明けの“キング”は明らかに精彩を欠いていた。自身が得点した試合は27戦無敗という、大宮以上の記録を持つFW工藤壮人もこの日は不発。昨年の1-4、一昨年の1-3に続いて“聖地”日立台で大宮に大差で敗れた。

 柏の攻撃が手も足も出なかったわけではない。むしろ先制を許すまでは柏がペースを握っていた。しかし、「センタリングのスペースがなかった。しっかり練習して組織化されている印象」とDF藤田優人が言うように、大宮の守備ブロックは強固だった。大宮は全員が帰陣する時間もあったため、柏の最終ラインはプレッシャーがかからずにボールを回せた。ビルドアップで国内随一のテクニックを持つDF近藤直也からいいボールが何本も出たが、フィニッシュまでは持ち込ませてもらえなかった。

 下を向いている時間はない。30日には敵地でのACLセントラルコースト・マリナーズ(豪州)戦が待っている。柏は首位追加を決めているため消化試合になるが、「おそらくベストメンバーで行くと思う。こういう試合の後は大事になる」と栗澤。リーグ王者になった一昨シーズンも、4失点以上での敗戦は3試合あった。それでも、次の試合では立て直して連敗はしなかった。持ち前の“修正力”を発揮できるか。次戦、柏の真価が問われる一戦になる。

(取材・文 奥山典幸)
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