beacon

終盤の猛反撃でF東京が磐田に追いつく

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.6 J1第10節 F東京2-2磐田 味スタ]

 J1は6日に第10節を行い、FC東京ジュビロ磐田と対戦した。成績不振のため、4日に森下仁志監督が退任し、長沢徹コーチが指揮を執った磐田は、前半29分にDF伊野波雅彦のゴールで先制すると、前半のうちにMF小林裕紀が追加点を挙げる。後半に入って、F東京は次々と交代カードを切ると、途中出場したMF石川直宏の今季初ゴールで1点を返す。さらに後半ロスタイムにはFW李忠成のゴールが決まり、2-2で引き分けている。

 立ち上がりから、両チームが持ち味を出し合う。磐田が速攻からチャンスをつくる。FW前田遼一のキープから、ボールを受けたMF山本康裕がDFをかわして左足でシュートしたが、ボールはクロスバーを越えて行った。同10分にはF東京が細かくパスをつなぎ、ボールを前へ運んで行く。最後は左サイドからMF長谷川アーリアジャスールがシュートに持ち込んだが、得点を挙げることはできなかった。

 前半29分にはDF駒野友一のCKから、伊野波がヘディングでゴールを決めて1-0と磐田が先制する。さらに同40分にも右サイドの駒野からのクロスをPA内で受けた小林が絶妙なトラップでDF森重真人、MF高橋秀人の間を割って入る。そのまま左足のシュートを突き刺して、磐田が2点をリードして前半を折り返した。

 後半の立ち上がりも磐田が高い位置でボールを奪い、フィニッシュに持ち込む場面が多かった。その中で、F東京のランコ・ポポヴィッチ監督が動く。後半14分にDF加賀健一、MFルーカスを下げて、李、石川を投入。さらに同27分にはFW渡邉千真に代えてFW平山相太を起用した。

 F東京が交代枠を使い切った1分後、左サイドから平山が折り返したボールを石川がシュート。これがゴールネットに突き刺さり、F東京が1点差に詰め寄った。その直後には磐田も右サイドでボールを持った駒野が中に切り込み、左足で強烈なシュートを放ったが、ボールは左ポストに嫌われた。

 その後もF東京は猛攻を見せる。後半ロスタイムには石川のCKから李がヘディングシュートを枠内に飛ばす。しかし、GK川口の背後でDFチョ・ビョングクにボールをクリアーされた。このルーズボールをDF森重真人がオーバーヘッドキックで狙ったが、磐田DFに体を寄せられて、ミートできなかった。

 このまま試合終了かと思われたが、後半ロスタイム3分、波状攻撃を見せるF東京は左サイドから太田が折り返したボールを李が左足で豪快にゴールに蹴り込み、試合を振り出しに戻した。逆転した勢いのまま、試合終了まで磐田ゴールに迫ったF東京だったが、3点目を挙げることはできずに連勝は3で止まっている。

TOP