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DF岩波のJ初ゴールやFW有田の恩返し弾で神戸が愛媛に攻め勝つ

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[5.19 J2第15節 愛媛2-4神戸 ニンスタ]

 J2は19日に第15節を行い、愛媛FCヴィッセル神戸と対戦した。前半10分に首位の神戸がDF岩波拓也のJ初ゴールで先制する。その後も試合を優勢に進めた神戸だが、なかなか追加点が挙げられない。そこで安達亮監督は、昨季、愛媛でブレークしたFW有田光希を投入する。この起用に有田は応え、後半25分に今季初ゴールを決める。その2分後には愛媛に1点を返されたが、同28分にも有田がゴールを決めると、同35分にも愛媛のミスを逃さずMFマジーニョがゴール。終盤にはPKから1点を返された神戸だったが4-2で勝利し、勝ち点を33に伸ばして首位をキープしている。

 試合は早い時間に動く。前半10分、CKの流れからMFエステバンの縦パスを受けたFW田代有三がポストプレーを見せる。田代からの落としを受けた岩波が右足でダイレクトシュート。これがゴール左隅に決まり、神戸が先制した。その後も高い位置でボールを奪う神戸は、チャンスをつくっていく。

前半28分には、セットプレーからDFイ・グァンソンがヘディングシュート。さらにFWポポも強烈な左足シュートをゴールに飛ばしたが、愛媛のGK秋元陽太の好セーブに遭い、2点目を挙げることはできなかった。

 後半も、神戸が立ち上がりから圧倒する。まずは後半4分、田代のヘディングシュートが枠を捉えたが、GK秋元が反応して右手で弾くと、ボールはクロスバーを叩いた。同10分にもマジーニョが田代へスルーパスを通すと、田代のポストプレーから最後はMF小川慶治朗がシュートを放ったが、ボールはクロスバーを大きく越えて行った。さらに攻め込む神戸は、後半20分にもDF奥井諒が右サイドからクロスを入れると、田代がヘッドで合わせたが、これもGK秋元が反応。ボールは左ポストを叩くと、そこにマジーニョが詰めたが、寸前に愛媛のDFにクリアーされた。

 なかなか2点目を挙げられない神戸は、後半23分に昨シーズンは愛媛へレンタル移籍していたFW有田光希を投入した。この交代が奏功する。投入から2分後、大屋翼のクロスを田代がヘッドで折り返す。そこに有田が飛び込み、古巣から左足で今季初ゴールを決めて見せた。

 2点目を決められた愛媛も反撃に出る。後半27分、左サイドからのクロスをMF石井謙伍がバックヘッドで落とすと、2試合ぶりに先発したMF吉村圭司が右足を振り抜き、1点を返した。しかし、神戸は試合の主導権を渡さなかった。最終ラインの裏に走り込んだ有田が、右サイドからのクロスを受けると、DFをかわして右足でシュート。これが決まって再び2点差にリードを広げた。さらに相手の守備の連係ミスからマジーニョがダメ押しゴールを決めた。

 愛媛も後半42分、途中出場したMF松本翔がJ初ゴールとなるPKを決めて、追いすがる。しかし、反撃もここまで。前節、東京Vに敗れて今季2敗目を喫した神戸が、アウェーで勝ち点3を上積みした。

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