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原点回帰の鳥栖、首位相手の勝ち点1で連敗ストップ

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[7.6 J1第14節 大宮1-1鳥栖 NACK]

 原点回帰で勝ち点1をもぎ取った。リーグ戦3連敗、公式戦5連敗で中断期間を迎えたサガン鳥栖。再開初戦はアウェーでの首位・大宮戦だったが、前半17分に先制されるも後半38分の同点ゴールで追いついた。

「何よりも自信という部分が前半は欠けていた。ハーフタイムにそこを出そうと話したし、後半は前半と見違えてハッキリ出ていた。後半は明らかに相手より運動量で上回ったし、ゴールに向かう動きが出ていた」。尹晶煥監督は前後半で対照的な展開となった試合を振り返り、「もっといい結果を挙げたかったが、首位を相手に勝ち点1を持って帰れるのは満足できること」と選手をねぎらった。

 中断までの13試合でリーグワーストの31失点。昨季、J1昇格1年目で5位と躍進した粘り強さが影を潜め、大敗する試合も目立った。中断期間で確認したのは「もう一回守備に立ち返って走り直そう」(MF水沼宏太)ということ。後半、運動量で大宮を凌駕し、執念で引き分けに持ち込んだのは、原点回帰の効果だった。「最後まで戦い抜くのが我々の本来の姿」と尹監督は胸を張る。首位相手に敵地でつかんだ勝ち点1が、巻き返しへのきっかけとなるか。

(取材・文 西山紘平)

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