beacon

試練の夏を迎える札幌、ホームでは3連勝中もアウェー戦は4連敗…

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.14 J2第24節 東京V2-1札幌 味スタ]

 コンサドーレ札幌が試練の夏を迎えている。この日、東京Vのホーム・味の素スタジアムに乗り込んだ札幌は1-2で惜敗を喫した。6月からホームでは3連勝と勝ちを積み重ねる札幌だが、敵地では4連敗となった。

 東京地方はこの日も軒並み30度を超える真夏日を記録した。試合前にゲリラ豪雨に襲われたこともあり、気温は下がったが、湿度は一気に上昇。スタンドに座っているだけでも汗が噴き出す最悪のコンディションの中、ホイッスルはなった。

 開始早々にミスが出てしまったことが痛恨だった。序盤から押し気味に試合を進めた札幌だったが、前半7分、サイドからクロスを上げられると、GK杉山哲はキャッチングで防ぎに行く。だが手に付かず弾いてしまうと、こぼれ球を西紀寛に押し込まれ、先制を許した。「単純に僕のミスです」。悔やんでも悔やみきれない失点となった。

 しかし、1-2と敗れた札幌だが、無様な負けを喫したわけではなかった。むしろチャンスの数では上回り、同点、逆転のチャンスは幾度もあった。だが最後の最後で押し込むことができない。結果につながらなかったことについて財前恵一監督も、「最後のところの質の差が出た」と嘆いた。

 ホームでは連勝を続ける札幌だが、アウェー戦ではこれで4連敗。北海道・札幌の14日の最高気温は27.9度。暑いとはいえ、5度以上の温暖差は戦いを厳しいものにしている。杉山も「北海道も暑いですが、こちらは湿気の関係などで全然違います」と認める。

 だが最後まで言い訳にはしなかった。

「今日に関して言えば、前にかける人数も多かったし、チャンスの数も多かった。最後の精度のところだけでやられてしまった。アウェーでは厳しくなるというのは分かっているので、いかのコンディションよく試合に入れるかだと思います」

 ゴール裏にはこの日もホームの東京Vサポーターを上回らんばかりのサポーターが詰めかけていた。声援に応えるためにも…。結果で答えを出すしかない。

(取材・文 児玉幸洋)

TOP