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浦和の強さを実感した広島DF水本「うちのときは、やたら強い」

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[8.3 J1第19節 浦和3-1広島 埼玉]

 9試合無敗(8勝1分)で首位に立っていたサンフレッチェ広島だが、3日の浦和レッズ戦を1-3で落としてしまった。開始5分にセットプレーからFW興梠慎三に先制点を許したことでゲーム運びは難しくなった。だが、広島のDF水本裕貴は先制点以上に、2点目を取られたことが痛かったと反省する。

 2失点目は前半28分、MF柏木陽介のパスから興梠にシュートを打たれた。これは水本がブロックしたものの、こぼれ球がMF原口元気の前に転がって押し込まれてしまった。

「前半、最悪0-1でも良かったと思いますが、2点目が痛かったですね」と、水本は振り返る。「シュートを打たれて触ったのは良かったですが、当てることで精いっぱいだったので。ちょっと逆を取られていたので。それまでの崩しのところでもう少し良い対応があったんじゃないかなと思います」。

 立ち上がりから、浦和が速攻を狙っていたことは分かっていたという。「入りが、前からガンガン来なかったので、カウンター狙いだろうと思っていましたし。前にスプリントできる選手がいるので、きっとカウンターだろうと思っていました。ただ、ボールを持てていただけに、もう少し効果的な攻撃が出来れば、長い時間押し込めたと思います。失い方が悪かったですね。それが良くなかったし、向こうの狙いだっただけに、もっともっと精度を上げる必要があったと思います」と、悔しがった。

 さらに後半の立ち上がりにも、浦和に3点目を許してしまう。それでも、森保一監督が「0-3になってからも集中が切れてバラバラになるのではなく、そこから1点を取り返そうと戦ってくれたことをポジティブに捉えたい」と話したように、広島は終盤に浦和を押し込み、ゴールを目指した。そして後半ロスタイムには、水本がCKから1点を返した。

「遅過ぎましたよね。先ほども言いましたが、最悪、前半を1点差で折り返したかった。でも、実際に浦和は強いと思いましたよ。うちのときは、やたら強いなって。スカウティングを見ていても、この前の磐田戦なんかは、らしくなかったですし。だからこそ、今日のホームゲームに気持ちが入っていたのかもしれませんけどね。でも、これでリーグ戦はもう当たらないので、プラスに捉えたいですね」。次につながる1点を決めたDFは、気持ちを切り替えた。

(取材・文 河合拓)

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