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柏に新加入のレアンドロと高山がスタメン出場、さらなる飛躍誓う

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[2.16 PSM 千葉1-1(PK4-5)柏 フクアリ]

「この時期にしては全体的にまとまった内容のゲームができた」。柏レイソルのネルシーニョ監督は、1-1で終えた「ちばぎんカップ」での出来に及第点を与えた。まだまだ未成熟なMFレアンドロ・ドミンゲスとFWレアンドロの連携については、「これから積んでいく」と静観。レアンドロ本人も「時間が解決する」と楽観的な姿勢だった。

 新加入選手でレアンドロとともにスタメン入りしたのがMF高山薫だ。柏が敷いた3-4-2-1で、「4」の右ウイングバックとして先発。昨季このポジションでレギュラー争いをしていたDF藤田優人とDFキム・チャンスがシーズン途中に相次いで負傷し、シーズン終盤にはMF太田徹郎が務めていたが、前所属の湘南で左サイドで同じ役割を担っていた高山が抜擢された。「湘南のときもキツかったけど、このフォーメーションなら頑張るしかないんで」。3-4-2-1ではサイドに1人ずつしか選手を配置しないため、ウイングバックの選手には、まずピッチを上下動する運動量が求められる。千葉が左サイドからの攻撃の比重が高かったこともあり、柏の右サイドの高山は攻守にわたって奮闘した。

 柏はネルシーニョ監督が探していた「スピードのあるアタッカー」として高山に白羽の矢を立てた。この日も幾度か右サイドのスペースに走り込んでチャンスを創出したが、「片鱗は見せてくれた」とDF近藤直也が言うように、まだ湘南で見せていたような躍動はない。

 加入後1か月では、レアンドロ同様チームにフィットしていないのは仕方がない。その点について、高山は質の高いプレーを求められていることも関係していると言う。「監督には相手と駆け引きをしろと言われています。逆(左)サイドを見ていると、(橋本)和くんはうまいと思う」。実際、柏のチャンスのほとんどが左サイドから生まれていた。左ウイングバックの橋本は、ドリブルで交わすだけでなく、ボールの受け方ひとつでDFを翻弄し千葉の脅威になっていた。「いままでとは違う」。新天地で高山は改めて気を引き締めていた。
 
(取材・文 奥山典幸)

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