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1G1Aで存在感アピールも…悔いを残すF東京FW平山「咄嗟のダンスがカッコ悪かった…」

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[7.27 J1第17節 F東京3-0仙台 味スタ]

 FWエドゥーの出場停止。このチームのピンチを、チャンスに変えた。FC東京のFW平山相太は、27日のベガルタ仙台戦に先発出場すると、前半18分に先制ゴールを記録。さらに同33分にはMF河野広貴のゴールをアシストした。

 先制ゴールの場面、平山は攻め上がった左SB太田宏介のクロスに対し、190センチの長身を生かした打点の高いヘッドで合わせた。「ずっと決められていなかったし、(太田)宏介から何本も良いクロスが上がっているので、ようやくヘディングで決められて良かったです」と、表情を緩めた。

 懸命に体を伸ばしてボールを受けて、リターンパスを送った2点目の場面については、河野の速さがあったからこそのゴールだったと強調する。

「河野が速いので。自分のパスも長くなったりしたんですけど、あのゴールは、彼のスピードのおかげだと思っています。自分が、アシストしたという意識はないですね。スピードを計算したというよりは、触るのがギリギリだったので(ああいうパスになった)。彼自身のスピードの速さがゴールにつながったと思います」

 1得点1アシストで、勝利に大きく貢献した平山だが、唯一、悔いが残っているとすれば、ゴール後のパフォーマンスか。得点後、アシストの太田宏と向き合って不思議な動きを見せたが「W杯を見て、(ガーナの)FWアサモア・ジャンのダンスとか、かっこいいなと思っていたので。咄嗟に出たのですが、カッコ悪かったです。アフリカ系のダンスをするつもりだったんですが、カッコ悪かったです」と、厳しく自己採点した。

 今シーズン、リーグ戦で先発出場した試合では6試合3ゴールと結果を残している平山は出ている選手が結果を残してチームの勝利につながっているので、お互いに意識しながら、チームのためにゴールだったり、ハードワークだったりをできればと思います」と、チーム内の競争激化を歓迎し、「(誰が出るかは)監督のチョイスなので、それはしっかりリスペクトして、自分は出たときに良いプレーができるように準備しておくことが大事だと思います」と、今後も与えられたチャンスを生かすための準備を続けることを宣言。この日、悔いの残ったパフォーマンスは、その際に取り返せばいい。
(取材・文 河合拓)
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