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プロ19年目のシーズンを迎えるF東京GK榎本「若いエキスをもらっている」

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 プロ入り19年目となるシーズンを、GK榎本達也FC東京で迎えることとなった。4日の新体制記者会見では、17歳の高卒ルーキーDF小川諒也が「まだ榎本選手の半分しか生きていません」と自己紹介した。その様子を笑顔で見ていたチーム最年長の榎本は、若い選手たちとのプレーを歓迎する。

 1997年の横浜マリノス入り以来、これまで3度の移籍を経験し、4チームでプレーしてきた。キャリア4度目の移籍ということもあり、どうやって新チームに馴染んでいけばいいかは熟知している。すでに沖縄キャンプを終えたこともあり、榎本は「良いコミュニケーションが取れて、しっかり馴染んで、チームに慣れてきているなという感じでやれています」と、手応えを口にした。

 実際、この日の会見でも、磐田から加入したFW前田遼一と仲良く話をする場面もあったが、「遼一はメンテナンスもしっかりする選手なので、キャンプ中に2人で一緒に風呂行こうかとか、風呂場でも話をしました。良いコミュニケーションをはかれていますし、若い選手たちとも風呂に行ったりとかして、いろんな話ができているので。自分も良い刺激を受けているというか、若いエキスをもらっているなという感じです」と、笑って見せた。

 F東京では、10歳下の権田修一、13歳下の圍謙太朗とポジションを争うことになる。「ゴンちゃん(権田)に限らず、圍、若い選手とやることは良い刺激を受けている」と榎本は言い、「僕自身、良い意味で良い選手からは良いものを盗んでいこうというか、取り入れていくスタンスはこれまでと変わっていません」と、年齢は関係なく、良いところを吸収していきたいと話す。

 同時に、GKが一つのグループとして良い関係を築くことの重要性も強調した。「切磋琢磨して、良い競争をしていくことは大事ですが、GKのポジションは一つです。その一つのポジションを誰が守るかではなく、誰かが守ったときに、その選手がしっかり良いパフォーマンスを出せるように切磋琢磨できればいい。ギクシャクするのではなく、リスペクトしながら競争できればいいなと思います」と、自身の理想を言葉にした。

(取材・文 河合拓)

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