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大宮で進むスマートスタジアム化…高密度Wi-Fi、選手目線の高臨場映像etc

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「VR&触覚技術」で選手目線の高臨場映像を提供

 大宮アルディージャの本拠地であるNACK5スタジアムのスマートスタジアム化が進んでいる。「楽しさ」「快適さ」「地域連携」の3つをテーマに改革を実施。公式アプリと連携した様々なサービスを提供している。

 中でもWi-Fi環境はJリーグ屈指を誇る。今年7月から高密度Wi-Fiサービス「ARDIJA FREE Wi-Fi」を設置。アクセスポイントはスタジアム全体に75個設置されており、これは観客数300~350人に1個という計算になる。これによりインターネット通信および映像等のスタジアム限定サービスの快適化を進めている。例えば通常の試合映像のほかにデータチャンネルや選手個人ピックアップチャンネルなどがある。

 また、スタジアムの「楽しさ」への追及として、NTTの研究所が持つ「VR&触覚技術」を用いた世界初となる視覚・触覚の融合による超高臨場なゴールキーパー体験システムを開発。選手目線の高臨場映像を提供する。頭部にヘッドマウントディスプレイがスタジアム映像を映し出して、臨場感を演出。手や腹部、背中に設置した振動子を振動させて、触覚による“リアル”を再現している。22日の湘南戦の前に実施された体験会では、多くの報道陣やサポーターから、「オー」という歓声が上がっていた。

 その他にはフードデリバリーサービスの実施なども検討されている。現在はビューボックスのみでの提供となっているが、将来的には通常指定席などへのサービス拡大が期待されている。

(取材・文 児玉幸洋)

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