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ウェリントン2戦連発! 福岡が東京Vを首位から引きずり下ろす

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[4.29 J2第10節 福岡1-0東京V レベスタ]

 7位のアビスパ福岡がホームで首位の東京ヴェルディに1-0で完封勝ちした。福岡は2試合ぶりの勝利で暫定3位に浮上。本拠地レベルファイブスタジアムでの白星は、3月19日のJ2第4節・熊本戦(2-1)以来となった。

 福岡は前節から先発2人を変更。DF濱田水輝とMF下坂晃城に代わってDF駒野友一が2試合ぶり、DF堤俊輔が3試合ぶりにスタメン出場し、MF石津大介をトップ下に置いた3-4-1-2で臨んだ。

 対する東京Vは1人のみ変更。MF高木大輔に代わってMF安西幸輝を2試合ぶりにスタメン起用し、3-4-2-1の布陣で今季2度目の連勝を目指した。

 堅い守備をベースに勝ち点を積み上げる両チーム。互いに隙を見せない展開となる中、先にゴールへ迫ったは東京Vだった。前半9分、左CKのキッカーを務めたMF中後雅喜がクロスと見せかけてマイナス方向にパスを出すと、ノーマークだったMF安在和樹がPA手前左で反応。しかし、左足から放たれた豪快なダイレクトシュートはわずかにゴール右上へと外れた。

 福岡も前半14分に石津がゴールを脅かすが、東京Vは同34分にビッグチャンスを創出。敵陣の右寄りでFKを獲得し、FW高木善朗が右足で柔らかいクロスを送ると、フリーで裏へ抜け出したDF平智広がヘディングで合わせる。だが、ゴール右を突いたシュートはGK杉山力裕に弾かれた。

 スコアレスのままハーフタイムが近づくと、前半44分に際どいシーンが生まれる。MF山瀬功治がPA内右に切れ込んでクロスを上げ、中央のDF實藤友紀がドンピシャのヘッド。クロスバーを叩いたボールがゴールラインの内側に落ちたようにも見えたが、得点は認められず。福岡の選手たちの猛抗議も実ることなく、前半は0-0で折り返した。

 後半はホームの福岡が完全に主導権を掌握。右ウイングバックの駒野と左のDF亀川諒史のポジションを入れ替えて攻勢をかけると、後半16分に敵陣左寄りの石津が右足でクロスを送り、PA内中央のFWウィリアン・ポッピが頭で合わせる。しかし、右ポストに嫌われ、先制ゴールとはならなかった。

 福岡は後半21分にそのウィリアン・ポッピに代え、FWジウシーニョを投入。直後の後半22分に駒野の右クロスからFWウェリントンが見せたオーバヘッドは得点につながらなかったが、同37分についにスコアを動かした。

 途中出場のジウシーニョが右サイド後方から浮き球のスルーパスを出し、抜け出した駒野がバウンドしたボールに右足で合わせてクロスを供給。ニアで競り勝ったウェリントンがヘディングシュートを放つと、GK柴崎貴広の手をかすめたボールがゴール左に吸い込まれた。

 ウェリントンは2試合連続となる今季5得点目。エースの一撃で先手を取った福岡だが、ラスト15分以降でJ2最多の8ゴールを奪っている東京Vの猛追に遭い、その後は守勢の展開を強いられる。

 それでも最後まで1点を守り切った福岡が1-0で勝利し、2試合ぶりに勝ち点3を獲得。強敵の東京V、徳島、松本と続くゴールデンウイークの3連戦で幸先の良いスタートを切った。一方の東京Vは、前節に返り咲いた首位から早くも陥落。次節にホームで行われる金沢戦で2試合ぶりの白星を目指す。


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