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トップデビューの久保建英「失速せずにドンドン上に行きたい」

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トップデビューを飾ったFW久保建英

[5.3 ルヴァン杯GL第4節 FC東京1-0札幌 味スタ]

 初めてJ1を体感した。FC東京U-18に所属するFW久保建英は、ルヴァン杯札幌戦でFC東京の一員としてベンチ入りすると、後半21分にFW永井謙佑に代わってピッチへと送り込まれトップチームデビューを果たした。

 スタジアムに着いたときには「ファンの方々もすごく多くて緊張した」という久保だが、「ピッチに入ってからは緊張している場合じゃなかった」ようだ。FWピーター・ウタカとともに最前線に入ると、ポジションを細かく修正して積極的にボールに絡もうとするだけでなく、「途中交代で入って自分が走れなかったら交代で出た意味がないと思った」と果敢なチェイシングで守備でも貢献する。

 そして後半39分には中盤でボールを受けると、「あそこで仕掛けなかったらFWじゃないと思った」とドリブルを開始する。「(相手が)来ているのは見えていて、ファウルをもらえて良かった」とPA外で相手のファウルを誘ってFKを獲得。「周りの選手に後押ししてもらって、『蹴っていいよ』と言ってもらえた」と自らキッカーを務め、左足から放った直接FKでゴールを脅かした。

 約25分間ピッチに立ち、J1を肌で感じた15歳は「やっぱり本当にレベルの高いところ。自分もやっと一歩を踏み出せたと感じます」と振り返ると、「自分は他の同年代の選手より半歩くらい前にはいれていると思っているので、スタートが早いだけでなく、失速せずに、このままドンドン上に行きたい」とさらなる進化を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
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