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山口が“因縁マッチ”制して残留圏浮上! 山形はモデルMALIA.の元夫・佐藤優平が大怪我乗り越え245日ぶり復帰

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[7.9 J2第22節 山口2-0山形 維新公園]

 レノファ山口FCがホームでモンテディオ山形に2-0で完封勝ちした。本拠地では3月26日の第5節・讃岐戦(1-0)以来となる白星を挙げ、残留圏内の20位に浮上。敗れた山形は3試合連続の複数失点で、今季初の3連敗を喫した。

 山口は前節・松本戦(1-2)からスタメン3人を変更。累積警告で出場停止のMF三幸秀稔に代わり、MF小塚和季がシャドーで3試合ぶりに先発したほか、DF福元洋平が2試合ぶり、DF前貴之が3試合ぶりにスタメン起用された。フォーメーションは直近2試合の3-3-2-2から3-4-2-1に変更。FW岸田和人を最前線に据えたまま、MF小野瀬康介が前線からシャドー、MF佐藤健太郎がシャドーからボランチにそれぞれ1列下がった。

 対する山形も前節・町田戦(3-1)からのスタメン変更は3人。DF加賀健一が17試合ぶり、MF茂木力也が2試合ぶり、FW永藤歩がプロ2年目でリーグ戦初の先発出場となった。選手の並びは3-4-2-1を継続。ただ、これまで左ウイングバックと3バックの左を主戦場にしていたDF高木利弥がキャリアで初めてシャドーの位置でスタートした。

 山口は5月21日に敵地で行われた第15節・山形戦で2-3の敗戦を喫し、その2日後に上野展裕前監督の退任を発表。JFL時代の2014年から続いた上野体制終焉のきっかけとなった相手との因縁マッチでもあった。

 先に主導権を握ったのはその山口。ショートパス主体の攻撃で相手を押し込み、守備の隙を狙っていく。前半10分には小塚のスルーパスからGK児玉剛との1対1を迎えた岸田が右足でネットを揺らすも、オフサイドの判定。すると開始10分過ぎに、山形MF瀬川和樹が同7分の接触プレーで痛めた左膝を押さえてピッチに倒れ込み、タンカで運び出される。高木が瀬川のいた左ウイングバックに下がって交代選手の準備ができるまでしのぎ、同13分にMF汰木康也がピッチへ。汰木がシャドーに入って高木はそのまま左ウイングバックを務め、シャドーでのプレーは約10分で終えることになった。

 アクシデントに見舞われた山形に対し、攻勢を強める山口。前半21分に福元のスルーパスから再び岸田が裏へ抜け出すが、PA内で茂木の捨て身のスライディングに阻まれる。それでも先制したのは同38分。PA右外で汰木と高木を相手にしたDF廣木雄磨が抜き切らずに右足でクロスを上げ、中央の岸田を越えたボールにファーの小塚が飛び込む。小塚はMF宇佐美宏和ともつれながらも右足で押し込み、今季5得点目で均衡を破った。

 前半は山口の1点リードで終了し、後半開始の選手交代は両チームともなし。山口にペースを握られていた山形は後半に入り、意図した組み立てからゴールに迫る場面が増える。しかし、同点ゴールを奪えずにいると、隙を突かれて2失点目。後半12分、山口の岸田が浮き球の処理にもたついた茂木からボールを奪い、PA内中央にフリーで進入する。そのまま右足で難なくゴール左へ流し込み、追加点をマーク。J3時代の2015年にリーグ断トツの32ゴールを挙げて得点王に輝いた岸田は、今季5ゴール目を記録し、J2での自身最多得点を更新した。

 2点を追いかける山形は後半21分に永藤を下げ、MF佐藤優平を投入する。1月9日に左膝関節前十字靭帯損傷による手術で全治約6か月と診断されていた佐藤は、この試合で今季初のベンチ入り。3月にはモデルMALIA.との離婚が報告されたチーム屈指のゲームメーカーが大怪我を乗り越え、昨年11月6日の第40節のホーム長崎戦(1-0)以来、245日ぶりとなる出場を果たした。

 一方の山口は後半23分に岸田とFW大石治寿、同29分に小塚とMF高柳一誠を代え、この日の両スコアラーがお役御免となる。同31分に宇佐美を下げてFW鈴木雄斗をピッチへ送り出した山形が攻め込む時間が増えるも、山口は最後の場面で自由を与えず、安定したディフェンスを披露。同36分に小野瀬との交代でMF池上丈二を投入すると、そのまま2-0で逃げ切り、2試合ぶりの白星を手にした。

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