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千葉先発6人入れ替え、「勝つため」システム変更“緊急大手術”成功!

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今季初勝利を6得点大勝で飾った千葉

[3.21 J2第5節 千葉6-1讃岐 フクアリ]

 “緊急大手術”が功を奏した。開幕から勝利のなかったジェフユナイテッド千葉は前節から先発メンバー6人を入れ替え、システムも4-2-1-3から3-4-2-1に変更。ほぼぶっつけ本番の戦術だったが、逆に緊張感が生まれた。

 結果はクラブ記録タイとなる6得点を挙げて圧勝。フアン・エスナイデル監督は、戦術変更について、「勝つためです」とニヤリ。そして「いろいろな攻撃が可能なチームなんだ」と胸を張った。

 3バックの採用については、DF近藤直也の復帰が大きいだろう。大勝後に「またやられる場面も出てくる。メリハリをつけて、上げていくことが大事になる」と分析するDFリーダーの復帰は、チームに安心感を与えた。さらにルーキーながら抜群の安定感でアピールを続けるDF鳥海晃司の評価も高く、指揮官もDFエベルトを含めた3バックを高く評価した。

 そして中盤、開幕4戦でアンカーを務めていたMF熊谷アンドリューがMF佐藤勇人とダブルボランチを組むことで負担が軽減したことも、奏功した要因として挙げられる。熊谷も「2ボランチの方が楽」と苦笑い交じりに吐露。「前線の選手も守備を頑張ってくれた。ボールを取ったあとも取られたあとも、距離感が良かった」とチーム力の勝利を誇った。

 言わずもがな6得点を挙げた攻撃陣は、光明でしかない。今季初先発となったFW船山貴之とFW清武功暉も揃って得点。これ以上ない結果に清武も「今日はゴールに直結するプレーをしようと思っていた」と自信満々に答える。しかしこの日は出場のなかったMF町田也真人やFW指宿洋史も黙ってはいないはず。ようやく今季をスタートさせた千葉の上積みは、まだまだ十分にありそうだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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