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「負けてしまうと意味がない」横浜FMブマルは“エムボマ以来”2人目のJ1ゴールも落胆

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MFオリヴィエ・ブマルが移籍後初ゴール

[4.15 J1第8節 横浜FM1-2神戸 日産]

 ゴール直後の喜びは消えていた。横浜F・マリノスに加入したカメルーン代表MFオリヴィエ・ブマルが移籍後初ゴール。先制した1分後にベンチに下がると、交代後に2失点。2試合連続の逆転負けで今季2度目の連敗となり、「結果に関してはすごくきつい」「残念な気持ちでいっぱい」と肩を落とした。

 0-0で折り返した後半13分だった。カウンターからMFダビド・バブンスキーがドリブルで中央を運び、MF天野純がタメを作ってブマルに横パス。ワンタッチでDFをかわすと、加速してエリア内に進入。「ファーストタッチでGKと1対1になるのは想定していた。しっかりボールコントロールができた」。GKとの1対1から左足シュートを押し込み、得点後はジャンプ一番、ゴール裏のサポーターに駆け寄って喜びを爆発させた。

 緩急のあるドリブル突破で切り裂き、前半もビッグチャンスを演出した。21分、左サイドからカットインして相手を外すと、FW伊藤翔とワンツーの形でPA内に進入。一気にスピードを上げて左足を振り抜いたが、至近距離でGKキム・スンギュがファインセーブ。これを皮切りにチームは怒涛の猛攻をかけ、チャンスを量産。前半10本のシュートを浴びせたが、この得点機を生かせなかったことが結果に響いた。

 カメルーン人選手がJ1でゴールを記録したのはパトリック・エムボマ氏以来、史上2人目。「ファンの目の前でファーストゴールを決められたのはすごくうれしいけど、結果的には喜べない状況。勝って喜びたかった。負けてしまうと意味がない」。勝利につながるゴールを誓い、「次に向けてしっかり準備してきたい」と切り替えを強調した。

(取材・文 佐藤亜希子)

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