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東京Vの最終節は“誰もが分かっている”相手…「ストーミング的に来る」「対策して臨みたい」

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ホーム最終戦を白星で飾り、最終節にプレーオフ進出の可能性を大きく残す東京ヴェルディ

[11.11 J2第41節 東京V1-0讃岐 味スタ]

 最下位のカマタマーレ讃岐に1-0で競り勝ち、3試合ぶりの白星をおさめた東京ヴェルディ。最終節の次節はFC町田ゼルビアとの上位対決だが、前線から激しくプレスをかけてくる相手のスタイルへの適応が鍵になりそうだ。前回対戦では1-4の大敗を喫しており、「ダブルを食らうわけにはいかない」(DF井林章)と覚悟を持って臨もうとしている。

 町田は今節、下位の愛媛に2-0で勝利し、勝ち点を75に積み上げた。J1ライセンスを持たない中で、優勝をモチベーションに戦う相手に対し、東京VにとってはJ1昇格プレーオフ進出の可能性を懸けて挑む大一番だ。そんな一戦では「誰もがやり方を分かっている」(DF平智広)という町田のプレッシングへの対応が求められる。

「クリアの質が大事になると思う。逆サイドのスペースに持っていければ町田はひっくり返せる」。そう述べたのは主将でディフェンスリーダーの井林。同じく前からプレスをかけてくる讃岐戦の試合後だったが、町田は「もっと勢いはある」と警戒し、「もっとそこができれば、ラクな試合になると思う」と展望を示した。

 5試合ぶりの先発出場を果たしたDF田村直也も「町田はストーミング的に来るので……」と嵐のようなプレッシング戦術に注意を払い、「どこにクリアを落とすかが重要となる」と同意見。「昇格うんぬんもあるけど、町田とこの順位でやれるのが楽しみ」と“東京クラシック”での大一番を歓迎した。

 平にとっては3年前に所属していた古巣との対戦。「そんなに意識することはない」という姿勢は示したが、「雰囲気は良いと思う」と楽しみな気持ちはある。「相手の狙いはプレスをかけることで、こっちの狙いは後ろから繋いでいくこと」と好対照な構図を指摘すると、次のように狙いを語った。

「ちょっと相手をはがせばこっちのチャンスになるし、相手に引っ掛けられると相手のチャンスになるので、まずは立ち位置で優位に立つことが大事。また、セカンドボールの取り合い、球際で負けないこと。相手のスタイル、相手の強みに合わせることもしないと、それを避けて勝てる相手じゃない」。

 7位大宮との勝ち点差はわずか2。得失点差では下回っているため、引き分けでもプレーオフ圏外転落の危険性がある。一方、勝利すればホームでプレーオフを開催できる4位以内の可能性が残るうえ、町田が3位に入った場合は1回戦を免除される可能性もある。「勢いを持って入ってくる相手に対し、対策して臨みたい」(井林)。明白な強みを持つ相手との大一番に向け、ここから1週間での準備が重要になる。

(取材・文 竹内達也)

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