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先発4試合で4発の林が決勝点「ボールが来る前に勝負あった」

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今季4度目の“ゴールセレブレーション”をする林陵平

[3.30 J2第6節 柏0-2東京V 味スタ]

 開幕から第5節までのすべての試合で先手を取られていた東京ヴェルディにとって、待望の先制点をもたらしたのは、背番号11だった。

 前半38分、右サイドでMF小池純輝のパスをFW端戸仁が受けると、端戸は目の前のDFのマークを外して中央にクロスを入れる。「端戸からボールが来る前に勝負あった」とはヘディングでゴールを決めたFW林陵平の談。「後ろに行くふりをして(DFの)前に入っていると思うんですけど、相手のDFの前に入るのが大事。そこに来るというボールへの嗅覚というか、そういうのも活きた」。マークについていたDF染谷悠太より先にニアでボールに触った。「ヘディングも逆サイドに流し込むことを意識した」。逆サイドのゴールネットを見事に揺らした。

 この日の得点で6試合4得点と好調だ。開幕戦と第2節では途中出場だったため、先発した4試合で4ゴールとハイアベレージで得点を量産している。「コンスタントに点を取ることがすごく大事ですし、チャンスを決め切るという部分を考えてプレーしています」と林はその要因を明かした。ゴール後に行う、海外選手のパフォーマンスをオマージュした“ゴールセレブレーション”は、セビージャ(スペイン)のFWウィサム・ベン・イェデル。「僕の中では有名な選手」と“ゴールセレブレーション”を披露した。

 林にとって柏レイソルは2010年から3シーズンにわたって在籍した古巣だ(12年の後半は山形に期限付き移籍)。「自分自身古巣に強い」という林。東京Vから柏へ移籍した1年目には、東京V相手に移籍後初ゴールを挙げている。当時の柏の監督はネルシーニョ現監督だ。「本当にお世話になった監督ですし、尊敬している監督。しっかり挨拶に行けて、ゴールも決めることができた。それが恩返しかはわからないですけど、自分にとっては嬉しかった」と柏戦にかけていた想いを明かす。

 東京Vの次節は水戸、その次は山形と、林にとっては“古巣3連戦”となる。「すごく楽しみな試合なので、疲労よりモチベーションのほうが上回ると思ってますし、またゴールを決められるようにいい準備をしていきたいと思います」と再びの古巣へのゴールを誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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