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今季限りで引退の佐藤勇人が古巣・京都にエール「PO進出へ頑張って」

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京都サポーターへ挨拶するMF佐藤勇人

[11.16 J2第41節 京都1-0千葉 たけびし]

 08、09年の2年間プレーし、主将も務めた古巣との対戦は、今季限りでの現役引退を表明しているジェフユナイテッド千葉のMF佐藤勇人にとって特別なものだった。ベンチで戦況を見つめながら、「出たい」という気持ちを高めていた。

「足の問題やコンディションのことがあったが、それ以上に、お世話になった京都でプレーする姿を皆さんに見てもらいたいと思った」。そして出番が来た。0-0の後半25分、MF小島秀仁との交代でピッチに入った。

 その後に失点して0-1で敗れたが、京都は千葉以外でプレーした唯一のクラブであり、自身がJ1でプレーした最後のチーム。感無量だっただろう。試合後は古巣のホームスタジアムである「たけびしスタジアム京都」(西京極陸上競技場)のスタンドに走っていき、拡声器を握って挨拶した。

「京都を離れたときにサポーターに挨拶をできなかったので、今日はどうしても来て、挨拶したいと思っていた。(京都サポーターには)2年間お世話になった感謝の気持ちと、京都は(J1参入)プレーオフ進出の可能性があるので、『自分は本当に応援している』『頑張ってください』と言った」

 京都は来季から本拠地を府立京都スタジアム(亀岡市)に移すため、西京極をメインで使用するのは今季がラスト。京都時代の思い出を聞かれると、08年7月16日の鹿島戦(○2-1)を挙げ、「(当時京都だった)柳沢(敦)さんと一緒に2人でゴールして勝った試合が印象深い」としみじみ言った。

 最終節となる次節24日の栃木戦(フクアリ)がいよいよ現役ラストマッチとなる。「当日、ピッチに立つかどうかは分からないけど、いつもどおり準備して臨みたい。残り少ない中でしっかりと最後までやり切りたい」。精悍な表情で、現役として過ごす最後の1週間に向かっていった。

(取材・文 矢内由美子)

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