横浜FMは失点激減もV要因…速すぎ強すぎDFチアゴ「チームメートに感謝」
[12.7 J1第34節 横浜FM 3-0 FC東京 日産ス]
どんなに不利な状況をつくられても、自慢のスピードとフィジカルでしっかりカバー。横浜F・マリノスDFチアゴ・マルチンスはシーズンを通じて脅威的なパフォーマンスを続け、加入2年目のクラブを15年ぶりのリーグ制覇に導いた。
残留争いを演じた昨季から一転、J1リーグの頂点に立った今季の横浜FM。攻撃陣の補強で得点数が56から68に増加した一方、失点数が56から38に減少したのも目覚ましい成果だ。その守備力を増強させたのが昨季途中に加入したDF畠中槙之輔、そしてチアゴ・マルチンスのCBコンビだった。
最終ラインがハイラインを敷き、サイドバックとボランチが中央寄りにポジションを取るスタイルにおいて、サイドの深いエリアは明確な弱点。しかし、相手がそのエリアをロングボールで狙ってきても、素早く反応したチアゴが凄まじいスピードでカバーに入り、一発のタックルでボールを奪い切る姿はシーズンを通して何度も見られた。
チアゴは「前の選手であるエジガル、エリキがプレッシャーをかけてくれるからこそ」と守備力向上の秘訣を語るが、その戦術が採用できるのは後方の広大なスペースを埋めてくれるセンターバックがいるからこそ。それでもチアゴは「難しいところでもカバーしようと努力している」と事もなげに語る。
「全員でプレーしないといけない。全員が攻撃をして、全員で守らないといけない」。最終節の試合後、チームの仕組みをそのように説明したチアゴは「チームメートに感謝したいのは、みんながみんな疲れを惜しまずにやってくれるところ」と述べ、自身のパフォーマンスを誇るようなことはしなかった。
しかし、8日には年間表彰式『Jリーグアウォーズ』が開催される予定となっており、その活躍が公に認められる可能性もあるだろう。選考の土台になるのはJ1各クラブの監督・選手による投票。チアゴに苦しめられたFWたちの推挙により、最も栄誉ある賞で名前が呼ばれても、今季の活躍を見れば何ら不思議ではない。
(取材・文 竹内達也)
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最終ラインがハイラインを敷き、サイドバックとボランチが中央寄りにポジションを取るスタイルにおいて、サイドの深いエリアは明確な弱点。しかし、相手がそのエリアをロングボールで狙ってきても、素早く反応したチアゴが凄まじいスピードでカバーに入り、一発のタックルでボールを奪い切る姿はシーズンを通して何度も見られた。
チアゴは「前の選手であるエジガル、エリキがプレッシャーをかけてくれるからこそ」と守備力向上の秘訣を語るが、その戦術が採用できるのは後方の広大なスペースを埋めてくれるセンターバックがいるからこそ。それでもチアゴは「難しいところでもカバーしようと努力している」と事もなげに語る。
「全員でプレーしないといけない。全員が攻撃をして、全員で守らないといけない」。最終節の試合後、チームの仕組みをそのように説明したチアゴは「チームメートに感謝したいのは、みんながみんな疲れを惜しまずにやってくれるところ」と述べ、自身のパフォーマンスを誇るようなことはしなかった。
しかし、8日には年間表彰式『Jリーグアウォーズ』が開催される予定となっており、その活躍が公に認められる可能性もあるだろう。選考の土台になるのはJ1各クラブの監督・選手による投票。チアゴに苦しめられたFWたちの推挙により、最も栄誉ある賞で名前が呼ばれても、今季の活躍を見れば何ら不思議ではない。
(取材・文 竹内達也)
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