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大卒ルーキーFW加藤が決勝ヘッド弾!! 大分との下位対決制した仙台が残留圏へ猛進中

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FW西村拓真が先制点

[5.22 J1第15節 仙台2-1大分 ユアスタ]

 J1リーグは22日、第15節を各地で行い、ベガルタ仙台大分トリニータを2-1で破った。降格4枠という厳しいシーズンの下位対決を制した仙台は、第12節の今季初勝利から2勝2分1敗の好成績。残留圏内16位清水との勝ち点差を2に縮めた。

 勝ち点7で19位の仙台と、勝ち点9で17位の大分による降格圏に沈むチーム同士の対戦。仙台は前節の福岡戦(●0-1)から先発3人を入れ替え、DF照山颯人、MF富田晋伍、FW赤崎秀平が先発に入る。一方の大分は前節の鳥栖戦(△1-1)から2人変更し、DFエンリケ・トレヴィザンとFW長沢駿が先発。エンリケはこれが今季初先発となった。

 前半5分、仙台がさっそく先手を取った。自陣でMFフォギーニョがボールを奪って左サイドのMF氣田亮真を経由し、中盤まで降りていたFW赤崎秀平が中央突破を見せると、大分の最終ラインのギャップを突くスルーパスを配給。これに反応したFW西村拓真が左足で狙い、DF三竿雄斗に当たったボールが跳ね上がってゴールマウスに吸い込まれた。

 早々にビハインドを負った大分も前半7分、DF香川勇気の斜めのパスをMF町田也真人が収めて右サイドに展開し、MF松本怜がゴール前にクロスを送ると、GKヤクブ・スウォビィクがキャッチできずにボールがこぼれ、倒れ込みながら拾ったFW長沢駿が後方にパス。これが最初の決定機となったが、ボランチ起用となったDF羽田健人のシュートはスウォビィクにセーブされた。

 それでも前半12分、なおも攻め続けた大分が同点ゴール。三竿の縦パスに抜け出した香川がゴール前に精度の高いクロスボールを送ると、町田がダイレクトボレーで狙い、完璧にミートしたボールがスウォビィクを襲う。これはまたも相手守護神のスーパーセーブに阻まれたが、こぼれ球にオフサイドギリギリで反応していた長沢が落ち着いて流し込んだ。長沢は2試合連発の今季3点目。昨季まで所属していた古巣からのゴールとなった。

 なおも攻める大分は前半43分、右サイドを松本、町田、羽田がつないで崩し、松本がゴールライン際まで突破。折り返しのグラウンダークロスをニアに送ったが、FW渡邉新太がダイレクトで合わせたがゴール上に大きく外れ、1-1のままハーフタイムを迎えた。

 仙台は後半開始時、照山に代わってDF真瀬拓海を投入。すると同3分、さっそく真瀬のスローインから決定機。西村のポストプレーから富田が縦に浮き球を送ると、高い位置を取っていた真瀬が胸トラップから折り返し、氣田がダイレクトで狙う。だが、このシュートはGKポープ・ウィリアムが視界を遮られながらも防いだ。

 仙台は後半11分にも絶好機。富田の浮き球パスをペナルティエリア内の西村が頭で落とし、これに反応した赤崎がボレーで狙った。だが、ここは三竿が完璧なシュートブロックを見せ、大分も勝ち越しを許さない。同20分には大分に決定機。MF下田北斗の縦パスがエリア内でこぼれ、長沢が左足で狙ったがわずかに左へ外れた。

 一進一退の攻防が続く中、次に試合を動かしたのは仙台だった。後半20分、氣田に代わってFW加藤千尋を投入すると、同30分、右サイドを突破した富田のクロスに加藤が飛び込み、豪快なヘディングシュートを突き刺した。ルヴァン杯でも結果を残した大卒ルーキーの一撃で勝ち越した仙台はその後、初出場のFWフェリペ・カルドーゾを入れつつ、守護神の好守でリードを守り切り、値千金の勝ち点3。降格圏内最上位の17位に浮上した。

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