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サウロ・ミネイロが圧巻のダービー2発!! 残留争う横浜FCが横浜FMの優勝争い阻むドロー

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横浜FCのFWサウロ・ミネイロが2ゴール

[9.25 J1第30節 横浜FC 2-2 横浜FM ニッパツ]

 J1リーグは25日、第30節を各地で行い、横浜FC横浜F・マリノスと2-2で引き分けた。横浜FMは退場で10人となった直後にFW前田大然が得点ランキング単独トップの今季16点目を決めて勝ち越したが、終了間際に横浜FCのFWサウロ・ミネイロがこの日2点目となる同点弾。白熱の横浜ダービーはドローに終わった。

 今季2度目の横浜ダービー。4月24日に日産スタジアムで行われた前回対戦はホームの横浜FMが5-0で勝利し、通算戦績を3勝2敗とした。注目の再戦では、雪辱を果たしたい横浜FCが残留争い、初のダービーダブルを狙う横浜FMが優勝争いの真っ只中にあり、それぞれ対照的な立場で激突する形となった。

 試合は横浜FMがボールを支配する展開となり、スペースをうまく使ったビルドアップからダイナミックに展開することで速攻気味にゴールを狙う。一方の横浜FCも相手のキーマンにしっかりとマークをつけ、なかなか危険な形を作らせない。

 そうして迎えた前半30分過ぎ、劣勢が続いた横浜FCにアクシデントが襲いかかる。3試合ぶり先発のMFアルトゥール・シルバが腰のあたりを痛め、FWジャーメイン良と交代。MF瀬古樹が3-4-2-1のシャドーの位置からボランチに一列下がり、ジャーメインは1.5列目に入った。

 すると前半38分、先手を取ったのは横浜FCだった。味方からの落としを受けたMF瀬古樹がふわりとした浮き球パスを相手DFの背後に送り込むと、交代したばかりのジャーメインが突破。右をえぐってゴール前に折り返し、後ろから飛び込んできたS・ミネイロが決めた。今夏加入のS・ミネイロはJ初ゴールがダービーマッチでの貴重な先制弾となった。

 後半も同様、横浜FMが主導権を握る。すると攻め続けて迎えた15分、FW前田大然の浮き球パスに反応したFWレオ・セアラのループシュートはクロスバーに直撃したが、飛び出したGKスベンド・ブローダーセンに倒されてPKを獲得。キッカーのMFマルコス・ジュニオールが左に決めて同点に追いついた。ブローダーセンにコースを読まれていたが、ギリギリを狙ったキックが一枚上手だった。

 横浜FCは後半20分、自陣からのロングボールをS・ミネイロが右サイドで収め、DF岩田智輝をかわしながら自ら突破すると、角度のないところから強烈な右足シュート。決まっていればスーパーゴールだったが、惜しくもファーポストを叩いた。

 対する横浜FMは後半26分、マルコスの縦パスを受けた前田が相手DFを鋭い切り返しでかわし、右足で強烈なシュート。だが、身体を目一杯広げたブローダーセンに阻まれた。続く同28分には、カウンターから抜け出そうとしたS・ミネイロに後方からスライディングタックルを行ったMF渡辺皓太が2枚目のイエローカードで退場。横浜FMは10人で戦うことになった。

 ところが後半32分、次にスコアを動かしのも数的不利の横浜FMだった。果敢に押し込んだポゼッション攻撃から左サイドを攻め込むと、DF小池龍太のパスをハーフスペースで受けたMF扇原貴宏が振り向きざまにスルーパスを供給。ニアのFW杉本健勇には合わなかったが、ファーの前田がワンタッチで押し込み、勝ち越しに成功した。

 それでも試合はここで終わらなかった。横浜FCは後半44分、DFマギーニョのロングスローからDF岩武克弥が積極的な姿勢でボールをゴールに近づけると、こぼれ球をジャーメインが頭で折り返し、S・ミネイロがプッシュ。これがゴールラインを割って同点に追いついた。S・ミネイロはアディショナルタイムにも完璧なヘディングシュートでゴールに迫ったが、GK高丘陽平がスーパーセーブ。このままタイムアップを迎え、熱戦のダービーはドローに終わった。

 この結果により、横浜FMは首位の川崎フロンターレとの暫定勝ち点差が6。一方の横浜FCは残留圏内16位の湘南ベルマーレとの暫定勝ち点差は8となっている。26日には両チームに関係する川崎Fと湘南が対戦する。

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