beacon

“昇格候補対決”制した横浜FCがJ2唯一の開幕2連勝!! 齋藤功佑が2戦連発、最後は長崎の猛攻耐え抜く

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF齋藤功佑が2試合連続ゴール

[2.27 J2第2節 横浜FC 1-0 長崎 ニッパツ]

 J2リーグは27日、第2節を各地で行い、横浜FCはホームでV・ファーレン長崎と対戦した。今オフに大型補強を行ったJ1昇格候補同士の対決。MF齋藤功佑の2試合連続ゴールで先制した横浜FCが1-0で勝利した。

 ホームの横浜FCは終了間際の劇的なゴールで勝利した開幕節・大宮戦(○3-2)と同じスターティングメンバー。システムを3-5-2から4-4-2に変更し、長崎の4-4-2に噛み合わせた。一方の長崎は開幕節・東京V戦(△1-1)から先発2人を変更。DF奥井諒とMF鍬先祐弥に代わってDF加藤聖とFWエジガル・ジュニオを起用し、MF加藤大がボランチに回った。

 序盤はアウェーの長崎が主導権を握り、FW都倉賢とE・ジュニオの2トップやMFカイオ・セザール、MFクリスティアーノを有効に活かして力強い攻めを見せる。だが、横浜FCも後ろには引かず、四方田修平新監督の下で繰り出すマンツーマンシステムが徐々に機能。DF岩武克弥とDF中塩大貴のセンターバックコンビが粘り強さを見せつつ、MF手塚康平を中心に攻撃を組み立てていった。

 すると前半7分、横浜FCが最初の決定機。MF長谷川竜也が左サイドを攻め上がってクロスを送ると、FW小川航基が強烈なヘディングシュートを放つ。だが、これはGK富澤雅也がスーパーセーブ。同9分には岩武のロングパスをFWフェリペ・ヴィゼウが屈強なフィジカルで収め、小川のボレーが惜しくも枠を外れた。

 横浜FCはその後も左サイドから攻め立て、前半11分に小川のヘッド、同13分にはMFイサカ・ゼインの折り返しでチャンスを創出。同19分には手塚の右コーナーキックが相手にクリアされるも、こぼれ球を拾った齋藤が惜しいボレーシュートを放った。

 すると前半26分、横浜FCがついに試合を動かした。両チームともにロングボールを多用し、落ち着かない展開の中、小川のヘディングパスを受けた齋藤がドリブルで変化をつけ、左に持ち出して左足一閃。ミドルレンジからの強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。ユース出身24歳の齋藤は大宮戦に続いて開幕2試合連発となった。

 なかなか個人の強さを発揮できない長崎は前半38分、クリスティアーノのFKからE・ジュニオが頭で狙うも枠外。そのままハーフタイムを迎えた。

 長崎は後半開始時、MF奥田晃也とDF高橋峻希に代わってDF奥井諒とDF二見宏志を投入。加藤がサイドハーフに一列上がり、二見は左サイドバックに入った。すると徐々にペースを掴めるようになり、パワフルなゴール前の攻勢が頻発。セットプレーではクリスティアーノのキックから二見、都倉が見せ場をつくった。

 後半21分、横浜FCも最初の交代カードを使い、F・ヴィゼウに代わってFW伊藤翔を投入。それでも長崎の勢いは止まらない。同23分、クリスティアーノの右CKを都倉が合わせ、こぼれたボールをE・ジュニオが押し込むも、決める直前に腕に当たっていたとしてハンドの判定。同24分には奥井のクロスを二見が折り返し、E・ジュニオが飛び込んだが、カバーに入った中塩に阻まれた。

 さらに勢いを強める長崎は後半26分、クリスティアーノのミドルシュートが横浜FCゴールを襲うも、GKスベンド・ブローダーセンがファインセーブ。同27分にはクリスティアーノのクロスにE・ジュニオが頭で合わせるも、これもブローダーセンに押さえられた。その後も横浜FCの守備陣がゴール前で鬼気迫る奮闘を見せ、決定的なフィニッシュを許さない。

 なおも攻め込まれる時間が続いた横浜FCは後半42分、手塚とDF高木友也に代わってDF亀川諒史とDF高橋秀人を投入し、手堅く守備固め。最後は攻勢に転じながら落ち着いて時間を進め、1-0のまま試合を締めた。横浜FCはJ2唯一の2連勝。対する長崎は1分1敗で未勝利にとどまった。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP