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「意表をつく発想」で試合を決めた柏の新10番マテウス・サヴィオ

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「サポーターの前でいい形で勝つことができた」と喜ぶマテウス・サヴィオ

[3.12 J1第4節 柏1-0福岡 三協F柏]

 元U-20ブラジル代表として期待を受けて2019年7月に期限付き移籍で柏レイソルに入ると、翌シーズンに完全移籍の形で加入。2021シーズンには背番号を11に変更すると、今シーズンからは10番を背負い、名実ともにチームの軸を担っているのがMFマテウス・サヴィオだ。この日、アビスパ福岡戦でも試合を決定づける活躍を見せた。

 スコアレスの前半29分、中盤でボールを持ったサヴィオは、MF中村慶太にボールを預ける。中村慶がドリブルで相手をはがすと、すぐさまスペースへと駆け上がる。福岡の左SBの裏にできたスペースで中村慶からのパスを受けると、ドリブルで中央へと切り返し、近くのFW細谷真大へ。細谷がダイレクトでサヴィオにリターンを送ると、背番号10は右足でニアサイドへと蹴り込んだ。

「(福岡の)GKはおそらくクロスをあげることを予想していたんですけど、意表をつく発想で点をとれることができたと思います」。開幕節・湘南戦(◯2-0)でのPKに続く今季2点目を、サヴィオは振り返った。

 ドリブルでの打開に加え、ラストパスやフィニッシュの場面でも存在感を放つサヴィオだが、守備面での貢献も見逃せない。2トップのFW細谷真大とFWドウグラス、2列目のサヴィオとMF小屋松知哉やMF山田雄士が、高い位置から相手にプレッシャーをかけることで、相手のミスを誘い、チャンスに転じている場面は少なくない。実際、第2節・横浜FM戦(◯3-1)での細谷のチーム1点目は、サヴィオのインターセプトからはじまり、わずか5秒足らずで生まれたものだった。

 J1での過去2シーズンは、2得点に終わっていたが、今シーズンはわずか4試合で2得点。24歳のブラジル人MFは、いよいよその真価を発揮しつつある。

(取材・文 奥山典幸)
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