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大宮凱旋「感情の高ぶりは違うものがあった」甲府MF長谷川元希、千金同点弾で早くも5ゴール目!

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ヴァンフォーレ甲府MF長谷川元希

[4.9 J2第9節 大宮1-3甲府 NACK]

 ヴァンフォーレ甲府の逆転勝利の口火を切ったのは、古巣対戦に燃えていたMF長谷川元希の「どちらかというと苦手なプレー」だった

 甲府は0-1で迎えた前半36分、右サイドの細かい崩しからMF鳥海芳樹がハイクロスを送り込むと、2列目からゴール前に飛び込んできた長谷川が反応。「頭で決めるタイプではないので、当てるだけという感じ」。着実にミートさせたヘディングシュートがネットを揺らし、得点ランキング2位の今季5ゴール目が貴重な同点ゴールとなった。

 大宮アルディージャユース出身で法政大経由で甲府入りした長谷川にとって、この日は古巣とのアウェーゲーム。「NACK5スタジアムに入った瞬間に、感情の高ぶりは今までやってきた試合と違うものがあった。素晴らしいチームだし、素晴らしいスタジアムだし、素晴らしいサポーターの前で今日プレーできて非常に嬉しかった」。試合前後には大宮サポーターから大きな拍手が送られ、「自分のことを知っている人がどれくらいいるかわからないけど、NACK5スタジアムで躍動する姿を見てほしかった。大宮さんも自分たちと一緒で厳しい状況にあると思うけど、自分はお世話になったクラブですし、あらためていろんなサポーターの方が拍手してくれて感謝しかない」と喜びを語った。

 そんな思い出の地で決めた同点ゴール。長谷川にとっては自身の成長も示すものとなった。「点を取れている要因はゴール前に入っていくことができているから。(ヘディングは)どちらかというと苦手なプレーだけど、それがいま結果に結びついているのはやっぱりゴールに直結するプレー、シュートへの意識が去年より高まっているからだと思う。練習どおりの形が出た」。とりわけオフザボールの部分で手応えが残ったようだ。

 もっともチームはここまで2勝3分4敗で依然18位。個人では5得点を挙げているが、「まだまだ満足していない」と語る。

「今日はチームを勝たせる得点が奪えたけど、他の試合はどうだったかというとチームを勝たせる得点は取れていなかった。チームを勝たせる得点に価値があるので、それを積み重ねていかないといけない。1試合1点だけど、チームを勝たせるためには2点、3点取らないといけない。それがいまできているかというとまだできていないので、チームを勝たせるためにはより得点数を上乗せしていかないといけない」。

 そう意気込んだ長谷川は「今までの試合も決め切れるシーンは何度もあった。決め切っていたらチームは勝っていたし、自分のゴール数も上がっていたと思う。もっとシュートの精度を上乗せできる自信はあるので、もっとゴールを量産していきたい」と宣言。大逆転でのJ1昇格に向け、まだまだ数字を積み上げていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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