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反撃の狼煙となる同点弾の柏MF椎橋、FW小屋松のアシストは「愛情のある落とし」

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今季初ゴールを挙げた柏MF椎橋慧也

[6.18 J1第17節 柏3-1神戸 三協F柏]

 ヴィッセル神戸に先制点を許した柏レイソルだが、前半のうちに同点、逆転に成功すると、後半に1点を追加してホームで逆転勝利を手にした。

 反撃の狼煙となったのが、MF椎橋慧也のミドルシュートだ。前半38分、DF三丸拡のクロスをFW小屋松知哉がゴールを背にする形でおさめると、ペナルティエリアの外に控えていた椎橋にパスを送った。

「練習中から知哉くんとかに『愛情ある落としをしてくれ』と言っているので。すごく愛情のある落としがきたので、思い切って打てました」という椎橋の狙いしました右ミドルに、GK前川黛也も反応できず見送るしかなかった。

 15位に沈んで残留争いを演じた昨シーズンの柏は、逆転で勝利をおさめたのはわずか1試合だった。しかし、今シーズンは第17節終了時点で3試合で逆転勝利をつかみ、勝負強さを発揮している。「気を緩めた瞬間に許してしまった失点だと思うのですが、相手に得点を許してからも特に動じることなく、むしろ選手たちが状況をひっくり返す姿勢を貫いてくれた」とネルシーニョ監督も選手を讃えた。

 シーズンの折り返しとなる第17節を終えて、勝ち点30の暫定4位。「大幅に選手を入れ替えた今シーズン、少しでも早くチームとして機能するように」と指揮官が定めた目標が、前半戦で勝ち点30だった。「前期17試合を3つのブロックに分けて、それぞれのブロックで勝ち点10ずつ積む。前期が終わるときには勝ち点30」。これは過去5シーズンを分析した結果、4位以内に入るために必要な最低限の勝ち点だったという。

 狙い通りに勝ち点を積み上げ、順位を上げた柏。「後半戦は下ではなく上を見て戦っていこう」。ネルシーニョ監督は、そう選手たちに伝えた。

(取材・文 奥山典幸)
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