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FC東京DFバングーナガンデ佳史扶、開始10分の緊急出動も「悔しい結果に…」小川諒也移籍で決意も新た

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DFバングーナガンデ佳史扶

[7.2 J1第19節 FC東京 2-2 福岡 味スタ]

 FC東京を前半8分にアクシデントが襲った。先発出場のDF中村帆高が左もも裏を負傷した。DFバングーナガンデ佳史扶は前半10分から緊急出動。「頭は真っ白にならず、整理して入ったつもりだったけど、入ってみると体がいつも通りに動かなかった」と悔しさをにじませた。

 今季リーグ戦4試合目の出場は思わぬ形でやってきた。中村の負傷で、開始10分から急きょピッチへ。「本当にイレギュラーな形で、僕自身初めてだったんですけど、監督からはおまえのプレーをしてこいと言われて入った」。チーム自体も攻撃のペースを握れず、バングーナガンデも味方との連係がうまくいかない場面も散見。持ち味の突破も鳴りを潜め、「僕の特長は推進力。前に前にドリブルではがすプレーが得意だったんですけど、そこは一本も出せなかった。個人としては反省点しかない試合だった」と試合を振り返った。

 ハーフタイムには味方同士で連係面を確認。後半開始から0-1を2-1と逆転する場面も見られ、勢いは取り戻せた。だが、終盤にPKを献上し、2-2で痛み分け。「チャンスも多くあったので、勝者のメンタリティが足りなかった試合だった」と悔しさを噛みしめた。

 ここまでチームを牽引してきたサイドバック小川諒也が前節を最後にビトーリア・ギマランエスへ期限付き移籍。SBは激しいポジション争いが始まる。バングーナガンデは今節のふがいなさを悔やみつつ、今後の定位置奪取に意欲を燃やす。「諒也くんがいたときからSB争いはレベルが高かったんですけど、ここから激しくなっていく。試合に出たときにどれだけ結果が出せるかで、これからの出場時間が変わってくる。自分の中では悔しい結果になってしまったので、このあとチャンスがあれば、次は数字という形で結果にこだわっていきたい」。

 パリ五輪世代でもある20歳のバングーナガンデ。負傷から明けたばかりの5月にはU-21日本代表キャンプにも招集された。「復帰して一か月経っていなかったので、正直びっくりした」。6月のAFC U23アジアカップメンバーには選ばれなかったが、同年代の戦いには「刺激になるものはあった」と語る。「今節のような試合で結果を残せるかどうかだと思っている。チームでしっかりプレーして結果を出せば、おのずとそっちにつながる。改善点ばっかりなのでしっかりやっていきたい」。まずはFC東京で結果を残す。次のチャンスに向け、決意を新たにした。

(取材・文 石川祐介)
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