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広島GK大迫敬介、“ユース同期”川村のJ1初ゴールに感慨「涙を流して喜んでいる顔を見ると…」

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MF川村拓夢(右から2人目)を祝福するGK大迫敬介(同3人目)

[8.6 J1第24節 鹿島 0-2 広島 カシマ]

 夏場に入って苦しい戦いが続いていたサンフレッチェ広島だが、敵地カシマで5試合ぶりの白星を掴み取った。GK大迫敬介にとってはクリーンシートも5試合ぶり。「こういう強い相手に完封で勝てたのはホッとしている」と述べた守護神は「押し込まれる時間帯もあったけど、僕自身の仕事はそこまで多くなかった。チーム全員で守って、チーム全員で勝てた試合だった」と仲間への感謝を語った。

 この勝利は大迫にとって単なる勝利以上の重みがあった。この日、決勝点を決めたのはMF川村拓夢。大迫とは広島ユースから共に戦ってきた1999年生まれの同期だ。「実は最初は拓夢が取ったって気づかなくて、アナウンスで知って……。初ゴールは喜びに行くと約束していたのに、喜びに行けなかった」。そんな裏話を明かした大迫は試合後、満面の笑みで殊勲の背番号27を称え、次のように感慨を語った。

「試合が終わって涙を流して喜んでいる顔を見ると……。今年は大きい怪我もあって、彼なりにすごく苦しんでいるシーズンだと思うけど、そこを乗り越えて掴んだこの大きな1点だと思う。そんな彼の1点が今日の勝利につながったので、ここから勢いに乗って同期として一緒にやっていければ」。今年7月のEAFF E-1選手権では大迫とともにFW満田誠もA代表に選出され、同期の活躍が目立つ。そんな中、世代をリードする大迫は「お互いがしっかり刺激し合いながらやれている。これから先もチームを救っていければ」と決意を新たにしていた。

 また大迫にとって、シーズン後半戦はカタールW杯メンバー入りに向けた大事なアピールの場ともなる。「そのためにはこういうところで結果を残さないといけないし、広島は3つの全てのタイトルを取るチャンスがあるので、一つ一つ乗り越えながら結果を残していきたい」。厳しいタイトルレースを戦いながら自身の存在感を示していく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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