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同じ過ちは繰り返さない…1点リード守り切った川崎F谷口彰悟「セレッソ戦の教訓が生かされた」

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最後は鹿島のパワープレーを阻んだ川崎フロンターレ

[8.27 J1第27節 川崎F 2-1 鹿島 等々力]

 試合の大半の時間帯で鹿島アントラーズに押される展開を強いられた川崎フロンターレだったが、序盤に奪った2点のリードをひっくり返されることはなかった。試合後、最終ラインで奮闘を続けたDF谷口彰悟は「終わらせ方も含めてセレッソ戦の教訓が生かされた」と手応えを語った。

 川崎Fは今月10日、ルヴァン杯準々決勝第2戦でC大阪と対戦。第1戦を1-1で引き分け、勝てば突破が決まるという条件の中、後半8分までに2点のリードを奪うことに成功したものの、後半45分からまさかの2失点を喫し、アウェーゴール差で敗退という苦い経験を喫した。

 この日も同じ等々力競技場で、同じく先に2点を先取するシチュエーション。さらに後半に1点を返されるという「展開的にも似たような」(谷口)流れだった。しかし、この日の川崎Fは同じ過ちを繰り返さなかった。

 光ったのは相手の出方に応じた対策だった。失点直後には鹿島FW鈴木優磨とのマッチアップで後手に回っていたDF登里享平をDF車屋紳太郎に代え、空中戦での劣勢を解消。同27分の交代ではシステムを4-4-2に変更し、オープンな展開を阻止すると、最後はDFブエノを入れてパワープレーを仕掛けてきた相手にDF山村和也を入れて5バックで応戦し、リードをなんとか守り切った。

 試合後、記者会見に出席した谷口は「1点取られて鹿島の勢いが出始めたところで、その時間帯、終わらせ方も含めてセレッソ戦の教訓が生かされた」と振り返りつつ、山村の奮闘について「ラインコントロールを率先してやってくれた」と賞賛。その上で「守備の時間でも自分たち優位で進めていくことができた」と前向きに振り返った。

 また鬼木達監督も「選手たちが気持ちのこもった試合をしてくれて、いい入りをで2-0まで行ったので、3点目を取らせてあげたり、失点の場面のようにならないようマネジメントして、もっと本当は楽に勝たせないといけないゲームだった」と反省点を述べつつも、C大阪の教訓については「時間の使い方はすごく意識していたし、ピッチの中でもそういう声がかかっていた。そこは進んだかなと思っている」と手応え。「常々選手にも言っているが、勝ちながら成長したいのは変わらない」と劣勢の中での結果を前向きに受け止めた。

(取材・文 竹内達也)
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