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「近づいたかと思ったら…」ドッジ初ゴールの柏、流れを引き寄せきれずに敗戦

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ボランチを主戦場とする柏MFドッジ

[8.27 J1第27節] 柏3-6FC東京 三協F柏]

「守備がうまくはまらなかった」と指揮官が振り返った前半は、左サイドから何度も攻め入られた柏レイソル。無失点で耐えていたものの、前半終盤に左サイドから崩されて0-2で最初の45分を終えた。しかし、2トップをFWドウグラスとFW武藤雄樹に代えて臨んだ後半は、立ち上がりから勢いをもってゲームに入ると後半9分にスコアを動かす。

 中盤で奪った柏は、MF椎橋慧也、MFドッジ、ドウグラスへとボールがわたると、ドウグラスはサイドチェンジをはかる。右ウイングバック大南拓磨のクロスはFC東京DFに当たってこぼれるが、ドッジは見逃さなかった。浮き球を右足でゴール左隅に蹴り込み、スコアを1-2とした。

 昨シーズン加入した26歳のブラジル人MFの初ゴールに湧く柏。起死回生の一発になるかと思われたが、それからわずか3分後に途中出場のMF安部柊斗に3失点目を許してしまう。

 それでも、武藤のクロスからドウグラスが1点を返して2-3とするも、6分後に2-4に。ドウグラスのクロスから大南が追い上げる3点目を決めて3-4とするも、柏は退場者を出して1人少ない状況となり、終盤には立て続けに2ゴールを与えてしまった。3-6というスコアを前に、「追いかける状況で、近づいたかと思ったら追加失点を喫してしまった」とドッジは肩を落とした。

 チームにとって4年ぶりの6失点となった中、ネルシーニョ監督は「ポジティブな要素があるとするならば、怪我から戻ったドウグラス」と前を向く。

 今シーズン加入しエースストライカーとして期待されながらも、3月12日の福岡戦(○1-0)を最後に戦列から離れていたドウグラスだったが、この日のFC東京戦で復帰。後半頭から入ってチームに流れを引き寄せると、1ゴール1アシストと結果も残した。

「両者がゲームに入って流れを変えられるくらい、コンディションが上がってきている。ゲーム感についてもフィットしてきている印象がある」。ドウグラス、武藤という怪我での長期離脱から復帰した両ベテランに言及したネルシーニョ監督は、「次節以降、彼らもふまえていい準備をしていきたい」と残す7試合を見据えた。

(取材・文 奥山典幸)
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