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家長昭博が2得点で今季10点目…得点ランク首位に1点と迫るも「僕が取ったらやばい」

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FW家長昭博が今季10点目をマーク

[9.10 J1第29節 川崎F 4-0 広島 等々力]

 FW家長昭博はこの試合で2得点をマーク。川崎フロンターレの勝利に大きく貢献してみせた。今季10点目には「得点王を僕が取ったら、日本のサッカー界はやばいと思います」と意識していないことを強調した。

 公式戦8連勝中のサンフレッチェ広島を本拠地に迎えた川崎F。しかし、前半途中から勢いを強めると、前半35分にDF佐々木旭のアシストを家長が合わせる。「あんまり何も考えずに」打ったというシュートをゴールに流し込み、先制点を奪った。

 前半を1-0で折り返すと、後半14分にMF脇坂泰斗が、同23分にはFW知念慶がPKを沈めて3-0に点差を広げる。そして33分にはFWマルシーニョのシュートのこぼれ球に再び家長。「感覚で。リラックスして」ゴール前からシュートを叩き込み、ダメ押しの4点目を挙げた。

 家長は4-0の快勝に「いいゲームだったと思います」と喜びを垣間見せる。しかし優勝争いは続き、次節からはアウェー2連戦が待つ。「まだまだ次がすぐにあるし、また次に勝てるように」。あくまで3連覇を見据え、気持ちを切り替えていた。

 前節は湘南ベルマーレに黒星を喫した一方で、今節は上位相手に快勝。家長は試合を振り返り、「プレッシャーが来てもしっかりつなごうとする意志があったかどうか。それがないと前にボールが来ない。それがすべて」と語る。厚みのある攻撃を敵陣で行えたことには「後ろでしっかりつなぐと、前に余裕が生まれる。逃げるの簡単なので、逃げ出すといいゲームにならない。そこはいいときと悪いときの差」と見解を述べた。

 DF山根視来も「誰がどう見てもスーパーな選手」と評する36歳は、今節の2得点で今季10ゴール目を達成した。J1得点ランク首位は清水エスパルスのFWチアゴ・サンタナで11得点。10得点は現在3選手で、FW上田綺世(鹿島→セルクル・ブルージュ)、FWレオ・セアラ(横浜FM)、そして家長が追いかけている。

 だが、家長自身は得点王に関心を示さない。終盤戦で得点を重ねることに「運です」ときっぱり。「得点王は意識してないですね。優勝するのがこのクラブに課せられていること。得点王を僕が取ったら、日本のサッカー界はやばいと思います」。いま頭にあるのはチームの勝利だけのようだ。

(取材・文 石川祐介)
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