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槙野智章氏「気になっていたのはマリノスの戦術」ポステコグルー監督への師事を検討、「後ろを2バックでやりたい」と独自戦術にも意欲

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会見を行った槙野智章

 今季限りでの現役引退を表明した元日本代表DF槙野智章氏(35)が、理想の監督像について語った。

 26日に行われた引退会見でも、槙野氏は一貫して監督になりたいという希望を語った。「選手の能力を引き出せる監督に。槙野が監督だから試合を見に行きたいと思わせられる指導者になりたい」と目をキラキラさせながら話した。

 指導者になっても魅せるサッカーを意識していく。「エンターテイナーとして何かできるか」と考えてプレーしてきたという現役時代。ゴールパフォーマンスなど試合中はもちろん、時にはピッチ外でも注目を集めることを考えてきた。

 しかしエンタメ性だけでなく、もちろんしっかりとした戦術面の勉強もしていくつもりだ。ただしそこは槙野氏。「みんながやっていないような戦術、あの戦術面白いよねと思ってもらえるようなやり方」として、「後ろを2バックでやりたい」とニヤリ。「俺、絶対に流行ると思っていますから」と満更でもない様子で話した。

 槙野監督への道は現時点では数年を要す見込み。現在所持しているはB級ライセンスで、Jリーグの監督になるために必要なS級ライセンスを取得するためには、段階を踏まないといけない。「いきなり監督というのは難しい話。オファーがあればやりたいけど、現場の空気を感じることや誰の下で勉強するかも大事になってくる」と本人も十分に理解している。

 そして指導者の国際進出への想いも持つ。先般のワールドカップに出場した日本代表のほとんどの選手が海外リーグに所属。選手の世界進出が当たり前になっている一方で、日本人指導者の海外進出の遅れもたびたび取り沙汰されている。

 槙野氏も指導者として世界のトレンドに目を向け続けるつもりだ。ヴィッセル神戸でチームメイトになったMFアンドレス・イニエスタに引退後の相談をした際に「バルセロナでそういうことがしたいのであれば、サポートするよ」という提案をされたり、森保一日本代表監督からも「日本代表が強くなるためには、指導者に国際経験がある方がいい」と次世代の指導者としての期待を掛けられたというエピソードも明かす。

 現時点でもコーチなどのオファーが少なからず届いているようだが、とりあえず来季は外からサッカーを勉強したいという希望を持っている。「以前から気になっていたのはマリノスの戦術」として、現在、スコットランド1部のセルティックを指揮するポステコグルー監督に師事したい考えを示すと、「小林友希選手が今回(セルティックに)行ったので伝えましたし、そういうところで勉強したいなと思います」と具体的なプランも語った。

 あくまでも自分を育ててくれた日本サッカー、そしてJリーグの発展のため。「ヨーロッパに行ったら週末、スタジアムに行く。そういう文化を日本で起こしたい。あの眠たいのにサッカーをみたいと思った気持ちをJリーグでも起こしたい」という野望を持つ槙野氏の第二章は、始まったばかりだ。


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