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JリーグMVP抜けた横浜FM…“後任”加入のDF上島拓巳「空中戦やフィードは彼にもないもの」

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DF上島拓巳

 昨季のJリーグ最優秀選手に輝いたDF岩田智輝(セルティック)がヨーロッパ挑戦を決断し、守備陣の選手層に不安が残る昨季王者の横浜F・マリノス。後任には柏レイソルからDF上島拓巳(25)を獲得し、連覇がかかる新シーズンに挑もうとしている。

 14日に横須賀市の新クラブハウスで行われた新体制発表会見。「選手として成長して次のW杯を目指す上で、ここだったら目標に近づけると感じたので(オファーを受けて)とても嬉しかったし、自信を持って決断した」と喜びを語った上島は「早くF・マリノスの求める質と強度に慣れて、スタンダードを上げて、なおかつ自分自身の特徴を発揮したい」と意気込みを述べた。

 186cmの長身を活かした空中戦やボールへの力強いアプローチを持ち味とする上島と、ボランチやサイドバックとの兼用で攻撃の組み立ても担える岩田。両者の特徴は大きく異なっているようにも思える。だが、横浜FMの西澤淳二トップチームダイレクターによると「サイズのあるDFが欲しい」という狙いがあったといい、違いは織り込み済み。上島の個性をチームに落とし込んでいく構えだ。

 上島自身も、岩田の影を追い求めるつもりはない。

「昨年の岩田選手のパフォーマンスは素晴らしくて、質と強度と、マリノスのサッカーを体現している選手だなと感じていた。自分自身、強度と質はまだまだ足りない部分だと思うので、練習中にも感じているし、岩田選手のような質と強度を求めていきたい」

 そう前任者へのリスペクトを述べつつも、「逆に自分の特徴でもある空中戦やフィードは彼にないものだと思う」ときっぱり。「質と強度を求めつつ、自分自身の特徴を発揮できればマリノスのセンターバック像になる。中澤佑二さんや栗原勇蔵さんを小さい頃から見ていたので彼らに近づけるCBになりたい」とかつての名選手になぞらえつつ、目指すべき選手像を語った。

 過去の対戦では横浜FMについて「質が高く、強度が高く、相手にとって嫌なチーム」という印象があったという上島。今度は自身が王者の一員となり、Jリーグで存在感を放っていくつもりだ。

「タイトル獲得に貢献できるように頑張りたい。サポーターの皆さんに早く顔と名前を覚えてもらえる活躍をしたい」。一昨年夏の東京五輪代表には届かず、次に見据えるは2026年の北中米W杯。まずはA代表のメンバー入りを目標としながら、新天地で絶対的なパフォーマンスを発揮する。

(取材・文 竹内達也)
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