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昨季ブレイクの柏FW細谷真大、1ゴール挙げるも「最低でも3点は取れた」

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2022年7月にはE-1選手権でA代表デビューしている細谷真大

[2.12 ちばぎんカップ 柏 2-3 千葉 三協F柏]

 第2次ネルシーニョ体制5年目の柏レイソルは、敗れたものの変革への兆しが見えたちばぎんカップだった。オフにDF大南拓磨(→川崎F)、DF上島拓巳(→横浜FM)ら多くの守備の選手が新天地を求めた。それに対して、守備の選手を補強しつつ、中盤の選手を多く獲得。ジェフユナイテッド千葉戦では、DF片山瑛一(←清水)、DF立田悠悟(←清水)、MF高嶺朋樹(←札幌)、MF山田康太(←山形)、FW仙頭啓矢(←名古屋)の5選手が先発に名を連ねた。

 昨季ベースにしていた3-5-2から4-1-2-3へとシフト。鋭いカウンターから勝ち点を積み上げていった昨季のスタイルから一転、ボールをつないでいくサッカーに挑んでいる。ビルドアップのミスから失点をしてしまったが、柏が奪った2ゴールは相手を崩して奪ったものだった。

 前半32分、左サイドから攻め入ると、DF三丸拡の横パスを受けた仙頭からスペースに走り込んだMF小屋松知哉へスルーパス。ペナルティエリア内に進入した小屋松は、相手3選手を引きつけて中央のFW細谷真大へ。細谷がダイレクトで放ったシュートは、DF矢口駿太郎に頭でクリアされてしまうが、山田が右足で押し込んだ。

 追加点は後半6分。FW右サイドへの長いボールをFWマテウス・サヴィオがキープすると、マテウス・サヴィオを追い越した山田がゴール中央の細谷へピンポイントクロス。ヘディングシュートはGK新井章太の正面を突いたが、GK新井章が弾いたボールはゴールに吸い込まれた。

「ボールを持ったらいい攻撃ができる」とアンカーに入った新加入の高嶺は手応えを語る一方、フィニッシャーとして3トップの中央に構える細谷は「最低でも3点は取れた」と表情を曇らせる。上記の2本以外にも、前半終了間際にマテウス・サヴィオのクロスをヘディングで合わせた場面もあり、「決めていればもっと楽に試合を進められた」と自らを責めた。

 昨シーズンはチームトップの8ゴール、ベストヤングプレーヤー賞に選出された21歳のストライカーは、「勝ち癖をつけるように」と18日に控えるJリーグ開幕へ視線を定めた。

(取材・文 奥山典幸)
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