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11年78日ぶり徳島復帰戦は黒星発進、柿谷曜一朗「悔しいというか情けない」

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徳島での復帰戦にフル出場したFW柿谷曜一朗

[2.19 J2第1節 徳島1-2大分 鳴門大塚]

 悔しい復帰戦となった。後半44分にFW西野太陽のJリーグ初ゴールで同点に追いついた徳島ヴォルティスだったが、4分後の後半アディショナルタイムの決勝被弾によって敗戦。FW柿谷曜一朗はその決勝点に繋がるCKを与えるプレーに絡んでいた。「悔しいというか情けない」。柿谷は遠くをみるようにして、唇を噛んだ。

 11年12月3日。若かりし頃の柿谷が、徳島で最後にプレーした日。あれから11年と78日の歳月が過ぎた。W杯出場や海外挑戦など、自身も様々な経験をする間に、クラブも大きく成長。「懐かしさとともに、スタジアムが大きくなったなと思いました」。時の流れを感じずにはいられない。

 前回やってきた時とは立場が違う。柿谷自身も強い決意を持って徳島にやってきたことを自覚する。「僕はこのチームを自分の力でJ1に定着させたいという気持ちしかない」。この日の会場に詰め掛けた観衆は1万2070人。その期待を十分に理解するからこそ、「期待を集めるだけ集めて、残念な気持ちにさせたのは申し訳ない。これでまた見に来ようと思った人はいないかもしれない」と責任を背負いこむ。

 始まったばかりだが、今日の結果を引きずるわけにはいかない。「勝たせる、強い徳島をみせると言っているだけの自分に腹立たしい。だから、より強い気持ちを持って、この1週間を準備したい」。背番号8は自らにプレッシャーをかけ続けることで、チームを高みへと導くつもりだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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