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新潟×札幌は打ち合いの末、2-2ドロー…互いに“初勝利”はお預けに

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[3.4 J1第3節 新潟 2-2 札幌 デンカS]

 J1リーグは4日、各地で第3節を開催した。アルビレックス新潟のホームで行われた北海道コンサドーレ札幌との一戦は、2-2のドロー。勝ち点1を分け合った。

 昨季のJ2リーグを制覇した新潟は、今季6年ぶりにJ1の舞台へ。ここまで1勝1分の無敗でホーム開幕戦を迎えた。対する札幌は、開幕から1分1敗の未勝利。今季初白星を目指して、デンカビッグスワンスタジアムに乗り込んだ。

 試合は立ち上がりから一進一退の攻防となった。前半16分には、右サイドから攻撃を仕掛けた新潟にチャンス到来。MF太田修介のクロスを札幌GKク・ソンユンがパンチングで弾くと、こぼれ球に反応したMF島田譲が強烈なシュートを放った。

 その後も立て続けに好機を作った新潟だが、ゴールが奪えない。すると、アウェイの札幌が先にスコアを動かす。前半17分、DF田中駿汰のスルーパスで右サイドを抜け出したMF小柏剛のクロスにMF青木亮太。腹部で押し込むように放つと、ブロックに入った新潟DF舞行龍ジェームズの足をかすめてゴールへと吸い込まれていった。

 今季3試合目にして初の先制を許した新潟。それでも、すぐさま試合を振り出しに戻す。前半20分、最終ラインでパスを回す新潟は、舞行龍から前線のFW鈴木孝司にボールが入ると、そこから左サイドのMF三戸舜介へ展開。そのまま持ち上がり、カットインからMF伊藤涼太郎にボールを預けると、伊藤が右足を振り抜き、ゴール左に突き刺した。

 先制後すぐに同点とされた札幌は、前半29分のピンチを田中が体を張って阻止すると、同40分には波状攻撃。しかし、新潟ゴールにはGK小島亨介が立ちはだかり、得点を奪うことができない。すると、前半アディショナル1分に新潟が逆転ゴールを挙げる。右サイドで得たフリーキックを伊藤が蹴り込むと、ニアサイドでDF藤原奏哉が頭で逸らしたボールがファーサイドに流れる。そこに構えていた太田が左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。

 前半を1点ビハインドで折り返した札幌は、ハーフタイムで選手交代。先制点となったオウンゴールを誘発した青木に代えて、MF浅野雄也をピッチへ送り込んだ。迎えた後半、序盤から攻勢を強めたのはホームの新潟。テンポの良いパス回しで試合を組み立てると、サイド攻撃で札幌ゴールを脅かした。後半18分には、左サイドでボールを受けた三戸がドリブルで仕掛けてカットインから右足のシュート。ただ、ボールは枠を捉えることはできなかった。

 勝利に向けて追加点が欲しい新潟は、後半20分に2枚替え。鈴木、太田を下げてFW谷口海斗、FW小見洋太を投入した。すると、同23分には、小見と谷口で好機を創出。自陣左サイドでボールを持った小見が、ドリブルで相手をほん弄しながら抜き切ると、同サイドに走り込んだ谷口へ縦パスを送る。ボールを受けた谷口は、ゴールへ向かうように強引な仕掛け。最後は右足でゴール右を狙うも、決めきることはできなかった。

 1点を追う新潟は後半30分、右サイドのMF金子拓郎からのクロスにMF菅大輝が頭で合わせるも、このシュートはゴール左のポストに直撃。直後にも金子のクロスから菅がヘディングシュートを放ったが、こちらもゴールネットを揺らすには至らなかった。それでも、同34分に待望の同点弾。札幌は左サイドから崩すと、ペナルティーエリア内でMF荒野拓馬の落としを受けた浅野が左足でゴール左に決めた。

 試合終了間際には新潟にチャンスが訪れるも、ク・ソンユンがビッグセーブ。札幌は菅がゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定となり、勝ち越し弾とはならなかった。打ち合いとなった試合は、2-2のままタイムアップ。新潟のホーム初勝利、札幌の今季初勝利は次節以降へお預けとなった。

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データ提供:Opta
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