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FC東京に勢いもたらす開始早々ファーストシュート! DF徳元悠平が語る覚悟「これが最後のチャンスだと思いながら」

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DF徳元悠平

[4.9 J1第7節 FC東京 2-2 湘南 味スタ]

 J1デビュー戦から2試合連続でフル出場となった。FC東京DF徳元悠平は試合開始直後に気合いのファーストシュート。「入る前に喜んじゃったんですけど…(笑)。それくらい気持ちが乗っていた。いい流れを味スタから作っていけたらいいなという思いが、あのシュートにつながりました」と振り返った。

 城西国際大を卒業後、2018年からFC琉球でプロデビュー。20年にファジアーノ岡山でプレーし、今季からJ1初挑戦となった。シーズン開幕当初はポジションを奪われていたDFバングーナガンデ佳史扶の負傷により、前節に先発入りを果たし、J1リーグデビュー。今節も2試合連続でピッチに立った。

「これが最後のチャンスだと思いながら、常にピッチに立っていますし、チームが勝つために何かきっかけとなる起点とか、考えてプレーはできていた」。そう語る27歳は試合開始から1分が経たないところで中盤から鋭い左足シュートを放ち、相手ゴールを脅かした。

 直近の試合で連敗を喫し、チームは攻撃の勢いを掴めなかった。ロッカールームではベテラン勢がシュートの意識を説いていたという。「鳥栖、ガンバとシュートが少ないから打っていこうという話はしていた。あそこではフリーになれるとはわかっていたので、まず自分が打とうと」。そのシュートは味の素スタジアムを大きく盛り上げ、間違いなくチームに勢いをもたらした。

 頼れる仲間たちの有難みも噛みしめた。「ベンチにはすごい選手がいる。いい準備しているから、スタートからやってこいと声をかけてくれた」。自身の左サイドでは先発にルーキーFW俵積田晃太、後半からMFアダイウトンと交代しながら躍動感を見せる。中盤では負傷から復帰したMF安部柊斗、MF渡邊凌磨がチームの勢いを加速させた。「本当に準備しているんだなと改めて感じられた」。徳元自身は2試合連続のフル出場でピッチを駆け抜けた。

 負傷中のバングーナガンデは21歳ながら3月に日本代表に初選出された。その存在も刺激になる。「自分の立ち位置をしっかりと理解しています。佳史扶が代表だからこそ僕も燃えていますし、カシーフにいい影響を与えられる。それが東京のためになると思う。それは常に思いながら戦っています」。東京にやってきた中堅プレーヤーは「次もまた自分から積極性を忘れずにやりますので、注目してください」とはにかみながら、さらなる活躍を誓っていた。

(取材・文 石川祐介)
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