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首位神戸に本拠地ワースト5失点で泥沼4連敗…鹿島・岩政監督「歯を食いしばって越えるしかない」

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岩政大樹監督

[4.15 J1第8節 鹿島 1-5 神戸 カシマ]

 首位のヴィッセル神戸をホームに迎えた勝負の一戦、鹿島アントラーズは1995年9月2日のヴェルディ川崎戦以来28年ぶりとなるホーム史上最多タイの5失点で大敗を喫した。ホームでは昨年8月14日の昨季第25節福岡戦(○2-0)を最後に7試合勝ちがなく、J1リーグ戦では泥沼の4連敗。試合後、岩政大樹監督は「歯を食いしばって越えるしかない」と話した。

 前節の柏戦後には敵地に集まったサポーターから岩政監督との対話を求める声が上がったが、実現せず。この日の試合前には指揮官がホームゴール裏のサポーターと向き合うと、大声援が上がって士気が高まったが、そのやり取りが結果に結びつくことはなかった。試合後、岩政監督は再びゴール裏のサポーターと向き合い、「申し訳ないと言った。選手たちはよく戦ってくれたので、選手たちには励ましてやってくれ、サポーターは素晴らしかったと伝えた」という。

 昨季途中に初めて監督に就任し、今季はプレシーズンから指揮を任された最初のシーズン。ここまで2勝1分5敗の15位と結果が出ていない。岩政監督は「3連覇した2009年に5連敗しているし、いろんな経験をしてきて、良い時も悪い時もある」としながらも、「ここまでの連敗をするのはかなりの痛手だと感じている」と現実を見つめている。

 その一方で「選手たちはいろんなチャレンジをしてくれていて、よくやってくれているところもある」と力説。「もしここで勝っていれば今の枠組みの中でもいい試合をして勝っていくこともできる。ただ、いまはそういう時期じゃないのである程度の明確さを持って、対相手というところも持っていろんな準備をしないといけない」と述べ、まずは勝利による成功体験を積み上げていく姿勢を強調した。

 またサポーターに向けては「今年は選手たち、あるいは僕も含めてかもしれないが、経験の浅い、新しくチームを作っている僕たちを支えよう、励まそう、一緒に進んでいこうと、何度も何度もホームで負けても、打ちのめされてもここに勇気を持って、意志を持って足を運んでいただいていて、試合前も試合後も僕たちに熱い声をかけていただいているのに応えられていないことを選手も僕も申し訳ないと思っている」と心境を吐露。「歯を食いしばって越えるしかない」と奮起を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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