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批判の矢面に立った鹿島FW鈴木優磨が涙…泥沼4連敗に「巻き返せるチャンスはある」と宣言もサポ怒号「ねーよ!」

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涙でサポーターと向き合った鹿島アントラーズFW鈴木優磨

[4.15 J1第8節 鹿島 1-5 神戸 カシマ]

 鹿島アントラーズは首位のヴィッセル神戸に5失点の大敗を喫し、15位に順位を落とした。ゲームキャプテンとしてピッチに立ったFW鈴木優磨は0-3で迎えた後半16分に一矢報いるゴールを決めたが、反撃は続かず、試合後にはサポーターからの厳しい声に向き合った。

 前半24分にセットプレーから先制点を決められ、神戸に先行を許したこの日の鹿島は、前半終了間際と後半の立ち上がりにもそれぞれ失点。ホームで0-3のビハインドに追い込まれた。そこで岩政大樹監督は3-4-3へのシステム変更を決断。一気に戦況を盛り返し、後半16分には分厚い波状攻撃から鈴木がゴールを決め、サポーターに向けての咆哮ではスタジアムのボルテージは一時高まったが、さらに2失点を喫しての黒星となった。

 カシマスタジアムでの5失点は1995年9月2日のヴェルディ川崎戦以来28年ぶりの屈辱。岩政監督は「3失点目でスクランブルに出たので、4点目、5点目はいろんなところがある。サッカーではよくある」とした上で「1失点目はセットプレーで、2点目が前半最後のプレーだったり、3失点目は後半の最初のプレーだったり、歯車が合っていないときに起こりうることが一気にドバドバと出た試合だった」と大量失点を受け止めた。

 それでも試合後、選手がサポーターの批判の矢面に立つ形となった。鈴木がゴール裏サポーターと向き合い、メガホンを持って「俺らも100%やってるよ。結果が出てないのはわかる。俺らが全部悪いから」と叫ぶと、サポーターからは「結果出せよ!」と厳しい声。「まだ巻き返せるチャンスは俺らにはあるよ」という言葉には「ねーよ!」と辛辣な怒号も飛んだ。そうした厳しい意見にも「俺らは戦うから」と力強く宣言した鈴木だったが、ロッカールームに向かうその目には涙も見えた。

(取材・文 竹内達也)
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