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Jリーグコロナガイドラインが7日で終了… 我慢の2020年→熱狂が戻った現在を振り返る

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従来の様式に戻るJリーグ

 Jリーグが新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインを策定してから3年、7日をもって同ガイドラインの運用が終了した。

 コロナ禍が始まった2020年、Jリーグは2月8日のFUJI XEROX SUPER CUP・横浜FM対神戸でシーズンをスタート。ルヴァンカップのグループリーグ第1節とJ1・J2の第1節まで予定通り行われたが、神戸が23日のJ1開幕節・横浜FC戦で「歌、チャント、肩組などの応援行為、また応援道具(旗、鳴り物、メガホンなど)の持ち込みは禁止」と独自に決定するなど、次第にコロナウイルスの影響がJリーグにも見られるようになった。

 すると日本全国での感染拡大を受けて2月25日、Jリーグは同26日のルヴァン杯GL第2節以降の公式試合を開催延期すると決定。3月19日には過密日程などを考慮して「昇格あり」「降格なし」の特例ルールを適用することが決まったが、次第に日本の感染者数も増加し、 “ステイホーム”の呼びかけや緊急事態宣言の発令などで再開は白紙状態が続いた。

 Jリーグの再開が決まったのは5月29日。同月にコロナガイドラインが策定され、試合運営に関する規定などが定められた上で6月27日にJ2の第2節、J3の第1節を行い、J1は7月4日からの再開が発表された。

 再開直後のリーグ戦は無観客試合での開催に。ファンの来場は7月10日に行われたJ2第4節・岡山対北九州から解禁されたが、入場者数の制限や声出し応援の禁止など従来とは異なる観戦様式が求められた。また、当初は声出し応援の誘発を危惧して手拍子も禁止されていたが、9月7日より可能になった。

 また、選手らのコロナ陽性判定によって8月25日のルヴァン杯GL第3節・広島対鳥栖が代替試合を行わずに中止となったり、11月7日に予定されたルヴァン杯決勝が翌年の1月4日に延期されたりと波乱の1年に。それでもJリーグはクラブ、ファンらと協力しながらシーズンの完遂に成功した。

 ファンにとって待望の発表がされたのは22年5月17日。6月11日のルヴァン杯プレーオフステージ・鹿島対福岡が、コロナ禍に入ってからのJリーグ公式試合として初の声出し応援適用試合に決定したのだ。この試合を皮切りにJリーグは収容人数、声出しエリアなどの段階的緩和を実施。23年1月30日のガイドライン改定で収容制限を設けずに全席での声出しが可能になった。さらに2月22日には、3月13日より声出し応援時のマスク着用を原則個人の判断に委ねる方針を発表した。

 こうしてJリーグに従来の熱狂が戻ると、政府が新型コロナウイルス感染症を5類に移行する今月8日より、Jリーグもコロナガイドラインを適用しないことを決定。既に換気やマスク着用を推奨する状況を示す内容がメインとなっていたが、「感染を最大限防ぎながら、正常化(コロナ前の状態)を目指す」目的で策定された同ガイドラインは役目を終えることとなった。

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