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柏は得点力が課題も前を向くDF川口尚紀、新たな攻撃の形が「少しずつ増えている」

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柏の右SBとしてフル出場したDF川口尚紀

[5.28 J1第15節 川崎F 2-0 柏 等々力]

 井原正巳監督体制でのリーグ2戦目、柏レイソルは川崎フロンターレのホーム・等々力陸上競技場に乗り込んだ。攻守で川崎Fに圧倒される中、前半に2失点を喫してしまう。後半頭からは、FW武藤雄樹、FWフロートを投入し、前節・神戸戦(△1-1)での得点時の布陣である、FW細谷真大を右のSHに置いた4-4-2にシフト。終盤にはFWドウグラスも入れて前に人数をかけて攻める場面もあったが、スコアを動かすことはできず0-2での敗戦を喫した。

 20日の神戸戦、24日のルヴァン杯・鹿島戦(●0-1)も含めて公式戦1分2敗、新体制初勝利はお預けとなった。

 新監督になってから先発に復帰したのが、右サイドの2人、DF川口尚紀とMF山田康太だ。前節・神戸戦では、川口が高い位置をとり、試合後に吉田孝行監督はその対応が難しかったことを挙げた。川口は「攻撃のときに変則的で、自分が高い人を取って3バック気味に回す。自分が高い位置を取るところでひとつ相手のマークを剥がしてもらえたときの展開だったりは、監督には言われてます」とその役割を語る。

「前から(守備に)いって、蹴らして、マイボールにしてっていうのが繰り返しできていた」と川崎FのFW小林悠が回想したように、特に前半は防戦一方になり、1トップの細谷が背後を狙う展開に攻撃は限られてしまったが、後半には、パスをつなぎながらシュートまで持ち込む場面もあった。「ゴール前まで、うまく間を取って運べるシーンは、いままでなかったと思うし、そういう場面が少しずつ増えてきている」と新たなチャレンジへの手応えを明かす。

 ここまでリーグ戦15試合で9得点と、「得点力は課題」(井原監督)であることは明白だ。ゴールを奪って勝ち点3をつかむことができるか。次節はホームに札幌を迎え撃つ。

(取材・文 奥山典幸)
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